上川外務大臣が国連本部で中国・王毅外相と会談　深センの男児死亡事件について一刻も早い事実解明と再発防止求める

上川外務大臣は、アメリカ・ニューヨークで中国の王毅外相と会談し、日本人学校の男子児童が襲われ死亡した事件について一刻も早い事実解明や再発防止を求めました。

記者
「中国の王毅外相がニューヨークの国連本部に到着しました」

国連総会に合わせてニューヨークを訪問している上川外務大臣は日本時間きょう（24日）未明、国連本部で中国の王毅外相と会談しました。

上川外務大臣
「日中関係の基礎は何よりも両国の間の国民交流にこそある。ご承知の通り、その国民交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生いたしました」

会談で上川大臣は、中国・深セン市で日本人学校に通う男子児童が登校中に刺されて死亡した事件について、▼犯人の動機を含む一刻も早い事実解明や再発防止、▼中国に在留する日本人の安全確保に向けた具体的措置、▼また、根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿に対する取り締まりの徹底を中国側に強く求めました。

これに対し、王毅外相は、今回の事件は「偶発的な個別事案であり、法律にのっとり処理をしていく」と述べたということです。

また、日本産水産物の輸入再開について上川大臣は、先週発表された福島第一原発の処理水の追加的なモニタリングを早期に行い、「規制の撤廃に向け目に見える進展を確実に示していきたい」と伝えました。