バドミントン元日本代表でキャスターの陣内貴美子(60)が、きょう27日をもって14年半にわたり出演した日本テレビ系『news every.』(月〜金 後3:50)を卒業した。
【写真】陣内貴美子&“恩人”さんまの懐かし2ショット 陣内は前身の『NNN Newsリアルタイム』からスポーツキャスターとして参加し、2010年4月から『news every.』でメインキャスターの1人を担ってきた。
この日の番組では放送開始時の懐かしい映像のほか、“every.の母”として番組を支えてきた陣内のこれまでの歩みを紹介した。また最後には卒業する陣内へのメッセージとして羽生結弦と原辰徳が登場し、ねぎらいの言葉を贈った。
ともに番組を支えてきたフリーアナウンサーの藤井貴彦は、サプライズで新潟から生中継で出演。「陣内さんは私と同じタイミングでの卒業を希望していましたが、お願いして残ってもらいました。番組リニューアルを支えるそのお勤めが今日終わることになります。木原(実)さん、そらジローだけで20年も仕事ができるわけがありません。番組に太陽を与えてくれたのは陣内さんでしたし、私が後輩との距離感に悩んでいるときも、いつも力を貸してくれました」と感謝した。
藤井は声を震わせながら「そしてどんな人も優しく包みこんできたのが陣内さんでした。14年以上も陣内さんとダブルスを組めたことを誇りに思います。心からの金メダルを贈ります。陣内さん、本当にありがとうございました」と頬を濡らした。
藤井の言葉に「これはずるいよね」と号泣する陣内は「卒業を発表してから3週間、いつもどおりにと思ってましたけども、なかなかうまくいきませんでした。仲間と会えなくなることも、木原さん、そらジローと呼べなくなることも寂しいと思っていたんでしょう」としみじみ回顧。
「『every.』は視聴者の皆さんに寄り添うことを目指して言葉の一つ一つを大切に放送してきました。そのことはこれからも変わりませんし、その思いをつないでくれる仲間がここにいます。今年の4月から新しくスタートした仲間のことを、皆さんどうぞよろしくお願いします。そして、これからは『every.』の一番のファンでいようと思います」と充実した表情で語った。
陣内は1964年3月12日生まれ、熊本県出身。81年から12年間、日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。92年にはバルセロナ五輪に出場した。現役引退後は、テレビやラジオの出演など幅広く活動している。夫はプロ野球解説者の金石昭人氏。