岩屋毅外相は22日の記者会見で、国際会議における石破茂首相の振る舞いを問題視する声が上がっていることに関し、「外交上、特段の問題があったとは考えていない」と反論した。その上で「さまざまな指摘を外務省として受け止め、サポート体制をしっかり取っていかなければならない」と強調した。
首相は15、16両日にペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した際、複数の首脳と座ったまま握手を交わした。首脳同士が歓談する中、自席でスマートフォンを操作する姿も報じられ、SNSなどで批判が相次いだ。
岩屋氏は「議場内で他国の首脳に歩み寄られ、つい座ったまま手を出したのではないか」と述べた。
カナダのトルドー首相(左)と握手する石破茂首相=15日、ペルー・リマ(首相官邸ホームページより)