辻希美と杉浦太陽の長女・希空(のあ)が大きな注目を集めている。11月26日に自身の17歳の誕生日を迎えたタイミングで新たなInstagramアカウント(@noa._.1126_)と、YouTubeチャンネル「希空ちゃんネル」を開設。同日に1本目となる「希空からご報告があります!」と題し公開したYouTube動画は580万回以上の再生数を記録しており、今もなお再生数を伸ばしている。
辻希美と杉浦太陽の娘のため、希空の動画がバズることは当然と思う人は多いかもしれない。ただ、ここまで話題を呼んだ背景は決して親の七光りだけではなく、入念な準備、そして希空自身の魅力が大きく影響している。希空がこれだけの関心を集められた理由を紐解いていく。
◆入念な下準備で視聴者を引きつける
希空は今回のYouTubeデビュー前から、SNSで地道に発信をしてきた。自身のTikTokアカウントでは9月中旬から、サングラスをつけた状態でダンス動画などを何本も投稿している。また、辻希美のYouTubeチャンネルにも度々登場していたものの、その際にも顔はわからないようにイラストで隠されており、一貫して顔を出さない姿勢を続けてきた。
この戦略によって視聴者に「どんな顔をしているのだろう」という期待感を醸成した。そして、YouTubeデビューをキッカケにファン待望のご尊顔を披露したことが、大きな反響につながったと考えられる。
◆“育てるべきSNSアカウント”の順番を間違えなかった
辻希美と杉浦太陽の子どもだけあって希空の容姿も魅力的だ。しかし、希空が人気を博している理由として、彼女の見た目だけではなく“一芸”も挙げられる。
希空は自身が作ったスイーツの写真を投稿するためのInstagramアカウント(@n_07_a.s)を持つ。フォロワー数は60万を超えており、そこにはクオリティが高く、写真映えする彩り豊かな自作のスイーツの写真がズラりと並ぶ。
自身の一芸を生かした発信をすることで、視聴者に「親の七光りではなく自分の力で注目を集めている」という印象を与えることができる。加えて、スイーツ投稿の専用アカウントでは自身が映った写真を投稿することもない。純粋にスイーツ作りが好きである姿勢がうかがえ、親しみやすさを醸し出すことに成功している。
希空がこのアカウントをスタートしたのは3年前、中学2年生だった2021年9月。仮に見た目や出自に頼った投稿を続けた後に自作スイーツの投稿を始めると「人気取りのためにスイーツ作りを始めたのでは?」と疑問を持たれる。それではスイーツや料理が好きな人から反感を買いかねない。“育てるべきSNSアカウント”の順番を間違えなかったからこそ、辻希美と杉浦太陽の娘という“引き”が今後薄れたとしても、スイーツの投稿を続ける限りは料理系のインフルエンサーとしての地位が揺らぐことはない。
◆絶妙なバランス感覚と戦略に長けた「ヒロイン」
とはいえ、希空に注目したくなる要因として“お家柄”は無視できない。まず辻希美と杉浦太陽の2人は、愛情深く子育てに取り組んでいる様子をSNSで長年投稿していた。“両親の愛情をめいいっぱい受けて育った”というクリーンかつポジティブなイメージを希空が持っていることは間違いなく追い風になっている。
また、美男美女 、おしどり夫婦、世帯収入が相当高い家庭の子どもであり、あまりに理想的すぎる。少女漫画に登場する“主人公が憧れる先輩”のような設定だ。手が届かないハイクラスな属性を持っており、嫌味に映ってしまう可能性は低くない。しかし、スイーツ作りという一般的な趣味・特技を披露して親近感を覚えされている。この“憧れ”と“親近感”のバランスが絶妙であるため、反感を買いやすい“親の七光り”をむしろ武器にしているように思う。
親の影響は少なくはないが、しっかり戦略を立てていたことがYouTubeチャンネル開設における最高のスタートダッシュを切れた要因と言っていい。今後、希空が顔を出したことにより、どのようなアクションを見せていくのか楽しみだ。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。