アフリカのコンゴ民主共和国で広がる原因不明の病気。保健当局はこれまでに79人が死亡したと発表しました。症状はインフルエンザに似ているとされていますが、専門家によると、若年層が亡くなったり、貧血の症状があったりと、インフルエンザとは異なる特徴があるといいます。
患者のおよそ5人に1人が死亡したという“原因不明の病気”。インフルエンザに似た症状とされていますが…
国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「インフルエンザそのものでの感染が、これだけ重症の感染を広げるというのは、やはり考えにくいと思います」
専門家が指摘する『インフルエンザでは説明がつかない特徴』。まず1つ目が、亡くなった方の年代です。
国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「重症度とか致死率の高さですね。そして若い世代が、かなりお亡くなりになってる人が多いということ」
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保健当局によると、“原因不明の病気”による死者の大半が15歳以上の若年層だといいます。
国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「インフルエンザで重症化しやすいのは小さなお子さんか高齢者。10代とか20代とかそういう世代がインフルエンザでお亡くなりになるのは通常あり得ないことなので」
『インフルエンザでは説明がつかない特徴』。もう一つは「症状」です。患者が訴えている症状は、主に発熱・頭痛・鼻水・せき・呼吸困難・貧血。ところが…
国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「貧血で輸血しているような症例もあるみたいなので、通常インフルエンザで起こらないような症状がでてきたりしています」
インフルエンザとは異なる特徴を持ち、死者の大半が若年層という“謎の病気”。日本に広まる可能性については…
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国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「現時点では日本の中に感染者は一人もいませんし、そういう中で、またコロナのパンデミックみたいな状態になるのか、そこまで恐れる必要はないと思います」