19日(木)は、東京・大阪など初雪ラッシュになっただけでなく、西日本の標高の高い所で大雪になり、午前9時までの12時間降雪量は、兵庫県兎和野高原で42センチを観測しました。午後は、大雪エリアは北陸から北が中心になりますが、積雪が急増した所では、路面の凍結や雪崩に、十分お気をつけください。
●初雪ラッシュ 西日本の標高の高い所は大雪
18日(水)夜〜19日(木)朝は、強い寒気の影響で、東日本や西日本でも、広い範囲で雪が降りました。
都市部でも雪が降り、東京・横浜・京都・大阪・奈良・長崎・熊本・高知で初雪を観測。初雪ラッシュとなりました。東京で12月に初雪が観測されたのは(2021年-2022年以来)3シーズンぶり、また東京で12月中旬までに初雪が観測されたのは(2016年-2017年以来)8シーズンぶりです。
さらに、西日本の山沿いでは、積雪が一気に増えました。
午前9時までの12時間降雪量は、兵庫県兎和野高原で42センチ、広島県八幡で27センチ、鳥取県大山で22センチと、短い時間で大雪になりました。
●19日(木)午後 大雪エリアは北陸から北中心
19日(木)午後は、大雪エリアは、北陸から北へと移るでしょう。特に北陸の標高の高い所を中心に、積雪が増えそうです。北海道では風も強く、ふぶきで見通しが悪くなる所もあるでしょう。
そして、寒気の影響で、昼間も、この時期にしては気温の低い所が多い予想です。積もった雪がなかなかとけず、路面が凍結するおそれがあります。すでに雪が止んだ所でも、車の運転はまだ注意が必要です。
さらに、雪が一気に積もった所では、雪崩が発生するおそれもあります。屋根から落ちる雪にも、十分お気をつけください。
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●路面の凍結 特に注意すべき所は
路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。
(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。
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