ラッパーの般若が主演するABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』(全6話)が、9日午後11時から放送スタートする。放送を前に、般若と成海璃子、風間俊介が取材に応じた。
【写真】らしさ全開…カメラを睨みつける般若!成海璃子&風間俊介は驚きの表情
本作は、鈴木おさむ氏が放送作家・脚本家の引退前に企画・プロデュースした作品となり、ラッパーの漢 a.k.a. GAMIから3年前に聞いた実話を基に企画された。ラップスキルのある警察官が、覚醒剤や麻薬などの違法薬物を摘発するためにラッパー集団に潜入捜査を行ったという実話を基に描く、ABEMAオリジナルのHIPHOPエンタメドラマ。主人公となる警察官・伊弉諾翔吉(イザナギ・ショウキチ)を演じるのは、本作がドラマ初主演となるラッパーの般若。そのほか、成海、吹越満、吉村界人、眞木蔵人、風間といった実力派の豪華俳優らが脇を固める。
合同取材では主人公・伊弉諾を演じる般若、同僚刑事の高橋舞子を演じる成海、薬物根絶を主張する焼川市の市長・安堂誠を演じる風間の3人が出席した。
本作がドラマ初主演となる般若は「ドラマの主演をやるなんて思っていなかったですし、緊張もしましたね」と振り返り、ラッパーとして第一線を走り続けてきた身でありながら、ラップ未経験という役を演じることについて「僕っぽくならないようには頑張っていました。結構、難しかったです」と役どころの難しさを語った。
これに対し、風間は「それはそうでしょ!(笑)般若くんがラップ未経験者の役を演じてるっていうのを音楽シーンとかHIPHOPをあまり知らない人に説明するとき、イチローさんがちょっとあんまり野球が分かんないっていうような役をやってる、って言ったよ」と切り返し、笑いを誘った。
重ねて風間は「もちろんHIPHOPファンの方々も楽しみにしてくださると思うのですが、その方々はもう一個乗っかった別の楽しみ方があって。彼ら(ラッパー陣)が彼らじゃない状態でラップをしている、でも本人に通ずるものがある…っていう。これはめちゃくちゃ面白いと思うんですよ」とラッパーが役を演じることについての面白さを客観的に語った。
また、風間は普段は経験することが少ないラッパーの面々との共演について「まじで、みんなかっこいいんですよね。ラッパーの皆さんは本人と役のハイブリット型でシーンごとにグラデーションのように変わっていく。それって俳優にはできないというか…。私とか成海さんとか、もちろん般若くんも俳優業をやられていますが、ラッパーの皆さんは1回しか切れないキラーカードを1回目で切ってきてるという感じ。役者たちにはないそこが、とても良かったなと思います」とラッパーならではの魅力を語った。
続けて「ラップをやっている方々ってやっぱり語彙力と、頭の回転力の速さがすごい。もちろん表現者なので。こういうことを表現したいよねって共有してくれた瞬間のすごさたるや」とエピソードを披露。これを受け、般若は「ライブもやってるから瞬発力があるんだと思う。あとみんな早起きして頑張ってましたね(笑)」と返した。