明日12日は九州〜関東で再び雪か　九州は警報級大雪のおそれ　東京都心は雪舞う寒さ

寒気のピークはこえたものの、明日12日(日)は再び、九州〜関東で雪の可能性あり。特に、九州では山沿いの多い所で10センチ以上の降雪と今回(7日〜11日)の寒波の2倍予想です。関東も夜は内陸中心に雪となり、都心など平野部でも雪が舞う可能性あり。関東の雪予想はブレが大きいため、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。

●24時間で70センチ超え　平年の2倍以上の積雪　雪崩・落雪に注意

今季一番の寒波(7日〜11日)のピークは過ぎ、今日11日の午後は日本海側の雪エリアも縮小し弱まる見込みです。

ただ、この24時間でみなかみ町藤原(群馬)では77センチの雪が降り、平年の2倍以上の積雪となっている所もあります。

【積雪の深さ(11日午前11時現在)】
八甲田山系の酸ヶ湯(青森)　362センチ(平年比157%)
魚沼市守門(新潟)　　　　　201センチ(平年比161%)
白川村(岐阜)　　　　　　　182センチ(平年比222%)
みなかみ町藤原(群馬)　　　180センチ(平年比176%)
青森市　　　　　　　　　　　　99センチ(平年比211%)

雪崩や落雪に注意が必要です。雪おろしの作業は2人以上で、命綱やヘルメットを着用し、屋根の端には立たないなど対策を徹底しましょう。また、峠を越える車は冬装備を万全に行い、急ブレーキや急ハンドル、急発進など「急」のつく運転は控えましょう。

●12日(日)　再び九州〜関東で雪　九州は警報級の大雪のおそれ

寒気のピークはこえたものの、明日12日(日)は再び、九州〜関東で雪の可能性あります。特に、九州では、12日明け方〜昼過ぎにかけて山沿いを中心に大雪のおそれがあるため警戒が必要です。

原因は九州付近に一時的に強烈な寒気が流れ込む事。上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の平地で雪が降る目安の寒気が流れ込み、更に上空5500メートル付近でマイナス36℃以下と、1月の過去トップ3に入るレベルの強烈な寒気が南下する見込みです。

山沿いの多い所で10センチ以上の降雪と今回(7日〜11日)の寒波の2倍予想です。福岡市や長崎市では10日に初積雪(ともに1センチ)となりましたが、12日は3センチ前後の降雪予想となっています。

積雪や路面の凍結による交通障害に注意が必要です。雪は午後から次第に弱まりますが、13日(月:祝)の成人の日は路面がアイスバーンとなり滑りやすくなる所が多いでしょう。転倒事故などに注意が必要です。

●関東も雪か　都心も雪舞う寒さ　積もる可能性低い

12日は関東も夜は内陸中心に雪となり、都心など平野部でも雪が舞う可能性あります。

前線を伴った低気圧が本州の南岸を東へ進む、いわゆる関東に雪をもたらす「南岸低気圧」です。また、日本海にも別の低気圧が東へ進む見込みです。

今のところ、12日夜から降りだし、内陸は雪、沿岸部は雨が主体となりそうです。箱根など峠は雪で積もるおそれがあるため冬装備を万全に行いましょう。東京都心など平野部は雪が舞う程度で、積雪の可能性は低いです。雪にならなくても12日夜〜13日の朝は東京都心で2℃以下、場合によっては0℃近くまで下がり厳しい寒さとなるでしょう。

関東の雪予想は大変難しく、低気圧のコースや発達具合、上空の気温が1℃変わるだけでも予報がガラッと変わります。最新の気象情報をこまめに確認して下さい。