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フジテレビ副会長の遠藤龍之介民放連会長(68)が23日、都内で開いた民放連定例会見後に、取材に応じた。
会見前に芸能界引退を発表した中居正広(52)の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられたフジテレビの最高権力者と言われる日枝久取締相談役(87)について「話しました。いろいろな話をしました」と明かした。
17日の港浩一社長(72)の会見をきっかけにスポンサー離れが始まったことに「例えば2024年という年を考えた時に、私どもは悪いパターンで世間を騒がせたことがある。水原一平さんのこと、大谷翔平選手の自宅のこと、『めざましテレビ』の若手アナウンサーのこと。フジテレビは傲慢(ごうまん)じゃないかと心配してくださった人もいた。今回のことは単独で起きたけど、そういう背景があったのかも。企業風土の改善とか根源的なものがある」。
日枝体制が一新されなければ、フジテレビは変われないのでは? と言われることに「全てのことを日枝が決めているわけではない。影響力は大きいですけど。日枝自身がどうするかは私からは言えない。企業風土と言えば、私も、港も、(カンテレ社長の)大多(亮)も、日枝もあるかもしれない」。
港社長の再度の会見については「新しい形でやらなければいけないと思う。そういう話も出てくると思う」。
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また、1年半前に起きたトラブルについて、昨年暮れに週刊誌の取材を受けるまで遠藤会長が知らなかったことに「秘匿性の高いことで、4、5人くらいで当たった。情報が漏れるといけないので。私も知らなかったということについて、問いただすと、そういうことだった。やっぱり、複数の目で判断大しないと難しいと思う。被害者の女性の気持ちと寄り添うのは非常に難しい。必要な限り情報を伝播(でんぱ)する必要があった。その辺も調査で明らかになると思う」と話した。
アナウンサーらが“接待要員”のように扱われたと報じられていることについては「女性アナウンサー、女性社員との会食は私も数回、プライベートで経験している。プロダクションなどの接待もあった。献上などと言うのは違うと思う。でも、嫌だったと思うなどは、もっと考えなければいけなかった。ただ、誰かと出会うのに誰かが介在しなくてはいけない。そのやり方に注意しなければいけない」。
また仕事に直接関係ない場に女性が行くことについて「まず、連れて行く人がいる。その人が責任を持つべきだと思う。ビジネスチャンスについては、番組はいろいろな人が決めていく。それがアナウンサーのチャンスにも繋がっている。どんな利害にあるのか、会社についてか個人についてか、難しい問題だと思う」とも話した。
◆遠藤龍之介(えんどう・りゅうのすけ)1956年(昭31)6月3日、東京生まれ。81年慶大文学部を卒業して、フジテレビ入社。01年(平13)7月編成制作局編成部長、03年6月広報局広報部長。06年6月広報局長。07年6月取締役。10年6月常務取締役。13年6月専務取締役。17年6月専務取締役、社長補佐等担当。18年6月代表取締役社長。19年6月取締役副会長。22年から民放連会長。
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