京成電鉄3200形「フレキシブルな」新型車両を報道公開 - 写真68枚

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2025年01月24日 15:01  マイナビニュース

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●2両単位で編成車両数を変更可能、正面貫通扉は中央に配置 京成電鉄は24日、新型車両3200形の報道公開を実施した。「人や環境にやさしいフレキシブルな車両」をコンセプトに設計され、編成車両数をフレキシブルに変更できる車両となる。今年度は6両1編成を導入し、年度内に運行開始する予定。2025年度以降も継続して導入していく。


同社において5年ぶりの新形式となる3200形は、2両単位でフレキシブルに編成車両数を変更できる車両とし、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーの使用で環境負荷の低減に努めるという。編成車両数の変更をスムーズに行うため、同社初という電気連結器を採用した。昨年7月、車両製造メーカーの日本車輌製造から輸送された際、6両1編成ながら先頭車・中間車が3両ずつだったことも鉄道ファンらの間で話題に。今回、先頭車「3204」、中間車「3203」「3202」、先頭車「3201」、中間車「3206」、先頭車「3205」という順で編成が組まれ、報道関係者らに公開された。



3200形の外観は、同社車両の伝統である赤色・青色のカラーリングを踏襲し、利用者に長く親しまれるデザインに。3100形の「質実さ」「実用性」といった要素を引き継ぎつつ、連結運転時に常時通り抜け可能な構造とするため、正面貫通扉を中央に配置している。


車内はロングシートの座席配置とし、一般席・優先席ともに日本を代表する花である「ソメイヨシノ」と「なのはな」をモチーフとしたシートデザインを採用。仕切り扉に貼付した衝突防止対策のフィルムもシートと同じ柄となっており、「京成パンダ」が隠れているなど遊び心も感じさせる。京成電鉄の既存車両で見られた乗務員室後方の座席はスペース縮小にともない設置されなかったが、3200形では乗務員室後方のスペースに腰当を設けている。



先頭車に車いすスペースを設置するほか、中間車にフリースペースを設け、ベビーカーやスーツケースなどの大型荷物を持った人も利用しやすくする。各乗降扉の上部に17インチLCD(液晶)車内案内表示器を2画面設置し、停車駅や乗換案内など多言語で表示。列車の運行情報も案内する。


省エネルギー化のため、客室内照明にLEDを採用。車内環境の改善を目的として、空気を浄化する効果のあるプラズマクラスターイオン発生装置を搭載する。犯罪・迷惑行為の抑制と車内セキュリティー向上のため、防犯カメラを1両あたり3台設置。非常通話装置に連動して、客室内に設置した防犯カメラの映像を乗務員室で確認できる機能を同社で初めて採用する。



環境にも配慮し、最新の半導体を使用したSiC-VVVF制御装置とすることで、同社の3500形と比べて電力消費量を約69%削減。車外側面に設置する行先・種別表示器のLEDを走行中に消灯することで、消費電力をさらに低減する。車載機器(SiC-VVVF制御装置や空調装置など)の動作状況をモニタリングし、故障対応の迅速化等による安全性・安定性向上を図る。モニタリングによるデータを活用することで、将来的には故障の予兆把握やメンテナンスの省力化も進めるとしている。●京成電鉄の新型車両3200形、車内・外観など写真を一挙公開 京成電鉄は2019年度から新造してきた3100形に代わり、2024年度から3200形の新造に切り替えるとのこと。今年度の新造は6両1編成のみだが、今後は編成車両数を組み替えられる車両として、「運用上、4両・6両・8両といった編成を組むことで、輸送需要に見合った効率的な走行ができます」との説明もあった。3200形の導入にともない、既存の3500形をはじめ製造から40年以上が経過した車両を対象に置き換えていくという。3200形はおもに京成本線で運行予定だが、押上線や千葉線での走行も可能とのこと。同社の通勤車両における新たな「顔」として、京成線内のみならず相互直通運転を行う各路線でも見られるようになることを期待したい。



新型車両3200形の営業運転開始に先立ち、2月15日に「3200形デビュー記念 撮影会付き乗車ツアー」を開催予定。八広駅を出発した後、途中で3200形の撮影会も行われる予定となっている。2月22日以降、「3200形運行開始記念乗車券」の発売も予定している。(MN 鉄道ニュース編集部)

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  • 基本4両+造結2両ということ?増結車が尻切れなのは連結方向固定されるが。
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