オーディションメディアのパイオニアとして、40年以上にわたりオーディション情報を発信してきた「デビュー」。“日本最大級のオーディション情報サイト”として、芸能界デビューのチャンスとなる芸能プロダクションの新人発掘オーディションを一挙掲載する大特集を、毎年「夏」と「冬」に実施している。現在は2025年1月31日まで、芸能プロダクション150社が参加する『冬の特別オーディション2025』を開催中だ。
【写真】エイベックス・エンタテインメント所属:生見愛瑠
今回、同企画に参加中の芸能プロダクション各社に取材し、オーディション&新人採用担当者がオーディションの際に重視しているポイントを大調査。応募の履歴書のどの部分を重点的に観ているのか、書類・面接審査で重視したポイント、オーディションの際に気をつけたほうがいいこと、そして『冬の特別オーディション2025』に応募するにあたってのアドバイスまでを取材。オーディション合格対策に役立つ情報を特集している。
さらにデビューのマスコットガール「デビューちゃん」と、デビューの編集を手掛ける「ミズノさん」がその回答を読み解く。
今回【PART2】では、応募書類で最も重視される「応募写真」で好印象なもの、印象が悪いものについて聞いた。
■【PART2】応募写真で好印象なものは?印象が悪いものは?
●浅井企画
1人でちゃんと正対で写っているもの。
●アデッソ
正面の写真で、背景や衣装がうるさくないもの。笑顔の写真、スタイルが分かりやすいもの。
●イトーカンパニーグループ
現状がしっかりよくわかる写真が良いです。暗い場所よりは自然光など明るい場所で正面から撮影していただきたいです。
●インセント
加工せず表情がしっかりわかる写真
●エーアンドエイチプロモーション
清潔感があるもの、スタイルがわかるもの
●ENPASS
バストアップと全身の写真の2枚。 背景がシンプル(白バックや無地など)で撮られた写真が好ましいです。
●オフィスニグンニイバ
清潔感
●クィーンズアベニュー
清潔感があるメイクや服装の写真
●クリオネ
あまり気取らずに、自然な雰囲気が見たいです
●ケイポイント
表情がわかる写真は好印象です。逆に暗かったりする写真は参考になりにくいです。
●ジーアールプロモーション
スタジオで撮影したものでなくてもいいですが、はっきりと自分が写ってて、明るい印象のものだと目を惹きます。
●シー・フォルダ
写真加工をせず、自然な表情で全身のバランスが見られる写真が良いです。
●松竹エンタテインメント
シンプルなものが良いです。メイクや服装などで個性を出したいのも分かりますが、素の状態を拝見させていただいたほうが、今後の方向性やお仕事のイメージがしやすいです。
●SUI
笑顔(歯並びがわかる)写真も入れて欲しいです。
●セブンプロモーション
その方の素材がわかるようなもの。輪郭や骨格、体型やお顔つきなど。
●チャーム
いろんな表情が確認できるように複数枚あると選考しやすいです。
●トライアングル
カメラ目線でピンボケではないもの
●ハルエンターテイメント
自分がきれいにセンターで映ってるもの
●ルース
メイクは、すっぴんで、体型のわかる服で、第三者に撮ってもらっている写真
●レイ・グローエンタテインメント
笑顔や真顔がしっかりわかるもの
デビューちゃん「「素の顔がわかるようノーメイクかナチュラルメイク」「顔と体型がハッキリとわかるもの」「本人がそのまま写った自然体な写真」「無加工なもの」が望ましいってことですね。
応募用にたくさん写真を撮ってもらって、“コレだ!”っていう写真を選ばないとね!!」
ミズノさん「基本中の基本だけど、顔やその人の表情、体型がハッキリとわかる、真正面から撮影された無加工な写真がベスト! 顔アップと全身の最低でも2枚は、その規定の写真を用意すること。
デジタル応募で写真を複数枚用意するなら、同じような写真ではなく、服装・表情・シチュエーションも様々な写真があると良いよね。
写真のセレクトも自分で選ぶと似通った写真を選びがちだから、家族や友人など、第三者の意見も聞いてみて!」
■応募写真で印象が悪い(審査対象外になりえる)ものは?
●浅井企画
スマホで撮ったプライベート的なもの
●アデッソ
スタイルが分かりづらいもの、背景や衣装で本人が判断しずらいもの
●アフロディーテ
あきらかな加工写真
●イトーカンパニーグループ
修正がかかっていたり、斜めから撮影したりで輪郭や体型が隠れている写真。
●インセント
加工、プリクラ、表情がわからない写真
●エーアンドエイチプロモーション
カラコンや黒目が大きくみえるコンタクトレンズを着用している写真
●ENPASS
背景がごちゃっとしている写真や友達や家族と写っている写真など
●オフィスニグンニイバ
証明写真のようなもの
●クィーンズアベニュー
ただ自撮りをしただけのような写真
●クリオネ
子供のころの写真や、プリクラの画像、絵画などの作品は不要です。
●ケイポイント
キメすぎている写真
●ジーアールプロモーション
ボケてたり、顔の輪郭を隠してたり、付け焼き刃感満載の写真は、真剣に応募する気があるのかな?と思ってしまいます。
●シー・フォルダ
加工写真。オーディション目的で撮影していない写真。
●松竹エンタテインメント
写りがはっきりしていないもの、加工をしているもの
●SUI
アプリ・プリクラ・レタッチ写真・メイクが濃い場合
●セブンプロモーション
鮮明では無いもの・暗いもの・髪の毛や背景などで素材がよくわからないもの(輪郭や骨格、定型やお顔つきなど)
●チャーム
加工をしているもの、応募写真としてふさわしく無いものを使用している場合は対象外にしてます。
●トライアングル
ピンボケの写真、加工アプリの使用、写真の点数が少ない、など
●トラスター
加工が強い。クオリティが低い。(カメラと)離れすぎている。はっきり見えない。
●TRAPEZISTE(トラペジスト)
加工されている写真
●ハルエンターテイメント
ほかの方が写っていたり、本人がセンターにいなかったりする写真
●ルース
メイクしていたり、体型がわからない、だぼっとしている服などで撮影した写真
●レイ・グローエンタテインメント
人物以外が写っている
デビュー「今やスマホで写真を撮るときは、アプリでの加工は当たり前だし、どうしても盛れた写真で応募したいところだけど、オーディションでは『審査対象外』になるってことを気を付けたいですね!」
ミズノさん「写真の明るさを調整するくらいはOKだけど、顔や体型を修正・加工するのは絶対ダメ! 芸能界だっていろんな個性が必要なんだから、審査員も加工されていない自然体のあなたを見たいんだよね。
それと、“これでいいか”とテキトーに選んだ写真では、審査員にも本気度は伝わらない。日頃から自分の写真をたくさん撮ったり、俳優やタレントの宣材写真を参考にしたり、自分の個性・魅力が伝わる応募写真を研究しよう!」
次回PART3では【「自己PR」「志望動機」で見ているポイント】について聞く。
――登場人物――
★デビューちゃん
デビューのマスコットガールを務める高校1年生。自分でプロダクションの特別オーディションに応募して所属。現在はティーン誌のモデルとして活動するほか、様々なオーディションにも挑戦。活動の幅を広めていくためにデビューユーザーと同じく「オーディション突破のコツ」を勉強中。
★ミズノさん
オーディション業界歴34年。オーディションを見極めて紹介するほか、時にオーディションを企画し、審査員を務め、数多くのスターの誕生を見守ってきた。どんなに細かなことでも気になることや分らないことはミズノさんに聞けば解決。