去年1年間に自殺した小中高校生が過去最多となったことが分かりました。子どもの異変に気づくために周りの大人ができることは何でしょうか?
厚生労働省などによりますと、去年1年間に自殺した人は暫定値で前の年から1569人減り、2万268人でした。統計を始めた1978年以降、2019年に次いで2番目に少なくなりました。
一方、去年自殺した小中高校生は527人で、統計のある1980年以降、最も多くなりました。
全ての世代における原因や動機では前の年に比べて「健康の問題」や「家庭の問題」などが大きく減少した一方で、いじめや友人関係などの「学校の問題」が54人増えています。
若者の自殺対策に取り組むNPOの代表は「子どもたちの人間関係の複雑化」を指摘します。
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Light Ring.石井綾華 代表理事
「(学校で)実際に対面で接する時間と、それ以外にオンラインでつながる学校のクラスメイトとの時間など、様々な場面で人間関係のトラブルが起きやすい環境がある」
そのうえで、周りの大人がいち早く子どもの異変に気付くために、何気ない会話を定期的にすることが重要だとしています。
Light Ring.石井綾華 代表理事
「『体調どう?』とか、体の面から話を聞くということがおすすめです。実際に眠れないとか、お腹が痛いというところから『どうしてそういう状況なの』と(話を)聞くことで、自分の気持ちとか、本音を言えるようになっていく可能性があります」