今季最強の寒気の影響で、9日(日)にかけて北日本から西日本では引き続き大雪に警戒が必要です。すでに積雪が多くなっている日本海側ではさらに100センチ以上の降雪となる所もあるでしょう。太平洋側の平地でも交通への影響に警戒が必要です。
●明後日9日(日)にかけて大雪続く
日本付近の上空には明日8日(土)にかけて今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、明後日9日(日)にかけて、北日本から西日本では大雪となる見通しです。
明日8日(土)朝にかけては、大雪の目安となる上空1500メートル付近でマイナス12度以下の寒気が、西日本の太平洋側や東海付近まですっぽり覆う予想です。今日7日午後6時からの72時間の予想降雪量は、東北の日本海側から山陰にかけて100センチ前後と予想されています。特に、北陸や関東北部の山地、岐阜県の山地などで雪の量が多くなるでしょう。引き続き、大雪に警戒が必要です。
●日本海側ではさらに積雪増 太平洋側も交通影響に警戒
日本海側の地域では、すでに積雪が多くなっている所に、さらに大雪となるため、積雪の量はさらに増えるでしょう。また、雪を伴った暴風により見通しが悪くなることもありそうです。大雪により大規模な立往生が発生するおそれがあります。計画の見直しや広域迂回、ルートの変更なども検討してください。
また、普段雪の少ない太平洋側の地域でも内陸や山地を中心に大雪となり、東海や近畿、四国、九州南部など、平地でも積雪となる所があるでしょう。交通への影響に警戒してください。
|
|
●予想される降雪量は?
今日7日(金)午後6時から明日8日(土)午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北陸・東海 80センチ
東北・関東甲信・近畿・中国地方 70センチ
九州北部 40センチ
四国 30センチ
その後、明日8日(土)午後6時から明後日9日(日)午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
東北・北陸 70センチ
東海 50センチ
関東甲信・近畿 40センチ
中国地方 30センチ
その後、明後日9日(日)午後6時から10日(月)午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
東海 20センチ です。
●暴風雪・高波にも警戒を
全国的に雪を伴った非常に強い風や強い風が吹くでしょう。暴風雪に警戒が必要です。
今日7日(金)に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北陸で 23メートル (35メートル)
九州北部で 20メートル (30メートル)
東北で 18メートル (30メートル)
明日8日(土)に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
東北と北陸で 20メートル (30メートル)です。
また、海上では波が高くなり、北陸や近畿では明日8日(土)にかけて大しけとなる所があり、高波も警戒が必要です。
●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
|
|
もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 一般財団法人日本気象協会 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。