土曜ドラマ『地震のあとで』#3 渡辺大知 (C)NHK NHKは17日、1995年に発生した阪神淡路大震災の後、作家・村上春樹氏が著した4つの短編を、震災から30年を迎える今年、土曜ドラマ『地震のあとで』(4月5日スタート NHK総合 後10:00〜後10:45)として全4話の連続ドラマ化することを発表。全4話の物語のなかで#3の主演を務める渡辺大知からコメントが到着した。
【写真】土曜ドラマ『地震のあとで』に出演する橋本愛<ほか出演者>
■あらすじ
#3『神の子どもたちはみな踊る』
善也(渡辺)は、熱心な宗教団体の中で、母親から「神の子ども」と言われ育ったが、2011年、東日本大震災を機に信仰を捨てた。9年後の2020年、善也は、地下鉄の中で、 耳の欠けた男を見つける。それは父親かもしれない男の特徴だった。自分の父親とは誰なのか。はたして神とは。善也は男を追いかけていく。
■渡辺大知コメント
役柄:2020年。母と母を導く男に“神の子ども”として育てられた宗教二世。少年時代に棄教。大人となり実の父と思しき男を地下鉄の中で見つけ、その後を追いかけていく。
「ちょうど物心ついた頃に阪神淡路の震災を経験し、神戸の復興の中で育ちました。それから現在まで、たくさんの地震による被害を耳にしてきました。そういうニュースを見るたび、恐ろしいくらい自分に近いことのようにも感じ、それと同時にどこか非現実的でとてつもなく遠い世界にも感じてきました。『共感』するということは、簡単なようでとても難しいことなんじゃないかと思うんです。でもこの作品と出会って、『共感』かどうかわかりませんが、人はどこかで生まれながらに感じ取り合おうとしているんじゃないかと思えました。実際に『共感』できるかできないかは問題ではなく、誰かの想いを『感じたい』と思うかどうか、それが大切なのかもしれません。原作は20年以上前に書かれたものですが、いままさに映像化される意義のある作品になっていると思います。ぜひご覧ください!」
■キャストなど
【原作】村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』より
【脚本】大江崇允
【音楽】大友良英
【出演】岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市、橋本愛、唐田えりか、北香那、吹越満、泉澤祐希、黒崎煌代、渋川清彦、黒川想矢、木竜麻生、津田寛治 ほか
【制作統括】訓覇圭、樋口俊一、京田光広
【演出】井上剛