四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた訴訟の判決後、記者会見する弁護団代表の胡田敢弁護士(中央)ら=5日午後、広島市中区 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を巡る集団訴訟で、運転差し止め請求を棄却した5日の広島地裁判決。原告らは落胆する一方、「声を上げ続けない限り(原発は)止まらない」「一人一人の市民が原発は要らないと思えばなくなっていく」などと訴え、長い闘いへの決意を新たにした。
住民側敗訴判決後の午後2時すぎ、地裁前でマイクを握った原告の森本道人さん(40)は「公平、中立で憲法、法律を読み解く力がある裁判官なら当然勝っていた内容だった。良心に欠け、恥じろと言いたい」と訴えた。
原告団長で被爆者の堀江壮さん(84)はその後の記者会見で、「非常に無責任な判決。次の世代のためにも諦めない」と強調。弁護団代表の胡田敢弁護士は「国策と闘う裁判だ。反原発、脱原発の裁判を続け、世論を喚起する」と力を込め、「控訴する。とことんやる」と宣言すると、支援者らから拍手が湧き起こった。