参院選出馬について取材に応じる自民党の杉田水脈氏=9日午後、東京都港区 自民党の杉田水脈元衆院議員は9日、今夏の参院選で当選した場合、所属していた旧安倍派の裏金事件に絡む自身の政治資金収支報告書の不記載について、政治倫理審査会で弁明する意向を示した。党大会後、記者団の質問に「今は議員でないので政倫審に出ることはかなわないが、議員になったらきちんと話す」と答え、「党の決定に従う」とも述べた。
アイヌ民族に対する差別的言動が批判を招いたことに関しては、ブログを削除し、謝罪したとして「既に終わった問題だ」と語った。
自民は杉田氏を参院選の比例代表に擁立する方針。同氏は2018〜22年の不記載額が1564万円に上る。昨年4月に党の役職停止6カ月の処分を受け、10月の衆院選は出馬を見送った。

自民党大会で比例代表の候補予定者として紹介された杉田水脈氏(左)。右は石破茂首相=9日、東京都港区(代表撮影)