取材に応じる宝塚歌劇団の村上浩爾理事長=11日、兵庫県宝塚市 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の村上浩爾理事長は11日、記者団の取材に応じ、入団6年目以降の俳優221人と3月1日付で、新たに雇用契約を結んだと明らかにした。
雇用契約になると、法令に基づき、使用者である歌劇団側に労働者である俳優らへの安全配慮義務が生じる。これまでは、入団5年目まで雇用契約だが、6年目以降は主従関係のない業務委託契約に移行させていた。これで全俳優423人のうち、ベテランで構成される専科13人を除く410人が雇用契約になった。
また、労働環境改善策として、俳優用の食堂を無料化し、より健康に配慮した食事を提供するようにした他、出退勤時間の管理を兼ねたセキュリティーゲートの稼働も始めた。村上理事長は「(改革は)進行中で、今後も継続する」と話した。