
遺伝子のお話だ。アメリカン・ショートヘアーのイエネコ仙豆ちゃんの遺伝情報を高精度に解読した研究成果(アニコム損害保険・東京)が、世界で最も精度の高い猫のゲノム配列としてギネス世界記録に認定された。このゲノム情報は、例えば猫の健康寿命を伸ばすことなどに活用できるという。
獣医療分野における先進医療や予防医療の発展は、ペットと飼い主がより長く一緒にいられる時間をつくることに貢献している。先進医療であるオーダーメイド医療や再生医療などの分野では、動物の基盤情報であるゲノム情報は欠かせない要素だが、イエネコのゲノム情報は部分的に未解明で、遺伝子の推定精度が低く、先進医療に関する研究が妨げられていた部分があったのだそうだ。
そこでペット保険を扱うアニコム損害保険と、グループ企業のアニコム先進医療研究所が国内外の研究機関と共同研究を進め、イエネコの高精度なゲノム解読と未解明の遺伝子群を発見することに成功した。このゲノム情報はAnicom American Shorthair 1.0(AnAms1.0)と名付けられ、早期診断や新たな治療法の開発につながることが期待されている。

|
|