
Googleが展開するスマートフォンの「Pixel」シリーズでは、AIを活用した数多くの機能を利用できます。
PixelシリーズでどのようなAI機能が使えるのか、代表的な8つの機能をピックアップし、前後編で紹介していきます。
●音声消しゴムマジック
「音声消しゴムマジック」は、「Googleフォト」で使える機能で、2分以内の動画のサウンドの環境音と会話音のバランスを調整できます。
|
|
例えば、雑音を低減して動画内の会話を聞き取りやすくしたり、自然のなかの環境音を強調したり、といった使い方ができます。動画を表示した画面下部の「編集」から「音声」→「音声消しゴムマジック」と選択することでアクセスできます。
対応機種は「Google Pixel 8」シリーズ以降です。
●ベストテイク
「ベストテイク」は、集合写真に写った人の表情を複数のパターンから選択できるという「Googleフォト」アプリ内で使える機能です。
写真を開いた状態で「編集」→「ツール」→「ベストテイク」のように選択して使います。表情が気に入らない場合には、写っている人物の顔をタップし、表示された表情の候補を選んで編集を行いましょう。
|
|
こちらも対応機種は「Google Pixel 8」シリーズ以降です。
●リアルタイム翻訳
「リアルタイム翻訳」は、複数の機能の総称として使われています。
1つ目は「Googleレンズ」アプリで「翻訳」モードに切り替えてから、テキストにカメラを向けた際に、そのテキストが瞬時に翻訳された状態で表示できる機能のことです。
例えば、海外旅行時に看板やメニューの内容を確認するのに役立ちます。また類似の機能として、撮影済みの画像などを「Googleフォト」アプリで表示している際に、画像内のテキストを翻訳することもできます。
|
|
2つ目は「Googleアシスタント」アプリから使える「通訳モード」です。
「OK Google、〜語の通訳になって」のように指示することで利用できます。口頭でのコミュニケーションで使える機能です(この機能に関しては、なぜかGeminiではなく、Googleアシスタントのようです)。
3つ目は「メッセージ」アプリのような一部のチャットアプリにおいて、スマホの言語として設定している言語以外のテキストが届くと、翻訳するかどうか確認する通知が表示されるという機能。タップすれば届いたテキストを翻訳できます。
これらのリアルタイム翻訳機能に対応する機種は「Google Pixel 6」シリーズ以降です。
●Gemini
最後は、AIアシスタントアプリとしての「Gemini」です。
従来のGoogleアシスタントからGeminiに切り替えて使う必要があります。切り替え手順は複数ありますが、「設定」アプリから「Google」→「すべてのサービス」→「Google アプリの設定」→「検索、アシスタントと音声」→「Google アシスタント」→「Googleのデジタルアシスタント」→「Gemini」という流れで切り替えが可能です。
あとは、テキスト、音声、画像などを使ってGeminiに対して指示をすることで、生成AIによる返答が返ってきます。
何かアプリを操作している際には、そのアプリを切り替えずにGeminiを起動し「この画面を追加」をタップするとことで、アプリ画面の内容を元にした指示・質問をすることもできます。
本稿では割愛しますが、レコーダーアプリで録音した音声に対する要約機能や、チャットの自動返信の候補を表示する「スマートリプライ」機能など、2024年6月時点の情報では英語のみ対応している生成AI関連機能もあります。公式からのわかりやすいアップデート状況の公表などは見当たりませんでしたが、興味があればこれらも注目してみてください。