
パレスチナ自治区ガザでの地上作戦を拡大させたイスラエルへの報復として、イスラム組織ハマスがロケット弾を発射しました。イスラエルとハマス双方が攻撃を再開し、事実上、停戦は崩壊した形です。
イスラエル軍は20日、ガザでの地上作戦を拡大させ、南部ラファで新たに作戦を開始したほか、北部では地上部隊がハマスの拠点を攻撃したと発表しました。
さらにガザ全土への空爆も続けていて、ガザ保健当局によりますと、20日だけで85人が死亡、130人以上がけがをしたということです。
これに対し、ハマスは報復として、イスラエル中部テルアビブに向けてロケット弾を発射しました。
イスラエル軍によりますと、発射された3発のうち2発は空き地に着弾し、けが人は出ていないということです。
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双方が攻撃を再開し、今年1月から始まった停戦は事実上、崩壊した形です。
こうしたなか、アメリカでは…
アメリカ シェイ国連臨時代理大使
「戦争と戦闘再開の責任はハマスのみにある。ハマスが人質を解放して武器を捨てれば、戦闘は明日にでも終わる」
国連の安全保障理事会の会合が開かれ、アメリカは、「ハマスが停戦延長の試みをすべて拒否してきた」と批判。「責任はハマスのみにある」と主張し、「ハマスは平和の障害でパレスチナ人を代表して発言する権利はない」と強調しました。
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