シャトレーゼ、異物混入について説明・謝罪 菓子メーカーのシャトレーゼは27日、公正取引委員会から勧告を受けたことを明らかにし、「お詫びとお知らせ」を発表した。
【写真】シャトレーゼ創業者 さだまさしらと『グッドエイジャー賞』授賞式に出席した齊藤寛さん
同社公式サイトに、代表取締役社長・古屋勇治氏の名義で「下請代金支払遅延等防止法違反に関するお詫びとお知らせ」とする書面を掲載。公取委からの勧告について「これは、当社の一部取引において下請法の規定に違反する行為が認められたことによるものです」と伝え、謝罪した。
具体的には「下請事業者様11社につき、製造依頼したにも関わらず未引取の包装資材在庫 総額約 2400万円相当が発生していたと認定されました」と明らかにした。2024年12月30日時点。
理由として「下請事業者様と協議して決める年間発注計画表に基づき発行される『仕掛依頼書』につき、本来あるべき運用がなされていなかったことによります。『仕掛依頼書』は本来製造のリードタイムが長い商品について余裕をもったお取引ができるよう使用見込み情報の共有をする書類でしたが、実質的には納期までの製造を依頼する『発注書』として扱われており、その後発行される『発注書』は『出荷依頼』に相当する役割を果たしておりました」と説明した。
その上で「発生した未引取在庫については3月27日時点で商品の受取りおよび支払いの準備を完了しております。また、在庫保管料および廃棄費用についても公正取引委員会に確認をとりながら個々の事業者様と対応中です」とした。
また「当社では、すでに社内調査を実施し、問題点の是正および再発防止策の導入を行っております。具体的には、下請事業者様に対する『仕掛依頼』を廃止し、『発注依頼』とすることにより、当該発注時に依頼した納期にすべて受け取る運用への切り替えを実施いたしました」とし、「本件については、当社の下請法に関する認識の不足、並びにリスクの抑制・モニタリングの不備に起因するものと大変重く受け止めております」と陳謝。
「お取引先ならびに関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。 今後も、法令を遵守し、公正で健全な取引環境の構築に努めるとともに、より一層のコンプライアンス強化に取り組んでまいります」と結んだ。