ストーカー被害、凶行やまず=規制法、たびたび改正

215

2025年05月04日 07:31  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

警察庁が入る東京・霞が関の合同庁舎
 警察にストーカー被害を相談していた女性らが、その命を絶たれる事件に発展するケースが後を絶たない。1999年の「桶川ストーカー殺人事件」をはじめ、2023年にも福岡市で女性が元交際相手に殺害されている。

 99年10月、埼玉県桶川市のJR桶川駅前で、ストーカー被害を警察に相談していた女子大生=当時(21)=が、刃物で刺殺された。元交際相手=自殺=の兄ら4人は殺人容疑で逮捕され、懲役刑が確定した。事件を受け翌年、付きまといなどを禁じる禁止命令を出せるストーカー規制法が成立した。

 ただ、その後も事件は続いた。11年12月、長崎県西海市でストーカー被害を訴えていた女性の母親=当時(56)=と祖母=同(77)=が男=死刑判決が確定=に殺害された。現場は、暴行を受けた女性が逃げ込んだ実家だった。事件では、ストーカーの被害相談を受けていた千葉、三重、長崎3県警の連携不足が問題視された。

 12年11月にも神奈川県逗子市で女性=同(33)=が元交際相手の男=自殺=に自宅で刺殺されるなど、ストーカー被害を受けていた女性が殺害される事件は続いた。

 ストーカー規制法は、規制対象にならない行為などが問題になるたびに改正され、これまで13、16、21年と3回見直されている。だが、23年1月には、福岡市のJR博多駅近くの路上で、帰宅途中の女性会社員=当時(38)=が元交際相手の男に刃物で胸などを複数回刺され、死亡した事件が起きた。

 警察庁のまとめによると、23年のストーカー規制法違反の検挙は過去最多の1081件。全国の警察に寄せられた相談は1万9843件だった。 

このニュースに関するつぶやき

  • 何故ストーカー犯罪が減らないのか、防ぐことが出来ない原因が何処にあるのかを究明するところから始める必要があるかもしれません。
    • イイネ!19
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(155件)

ニュース設定