決勝本塁打を放ったエンゼルスのトラビス・ダーノー(写真=GettyImages)● ドジャース 4−6 エンゼルス ○
<現地時間5月16日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・エンゼルスがナ・リーグ最高勝率のドジャースに3連勝。先発登板した菊池雄星投手(33)は6回途中1失点と好投するも、今季初勝利を挙げることはできなかった。
2連勝と勢いに乗るエンゼルスは初回、1番ザック・ネトの1号先頭打者アーチ、4番テーラー・ウォードの12号2ランでいきなり3点を先制。3回表には5番トラビス・ダーノーの適時打でリードを4点に広げた。
先制リードを持って先発マウンドに上がった菊池は4回まで無失点、わずか1安打と好スタート。5回裏には大谷翔平の適時打で1点を失ったものの、二死満塁と続いたピンチでは好調の4番フリーマンを左飛に打ち取り、援護点を守り抜いた。
6回裏にも続投した菊池は、一死から6番エドマンを一ゴロに打ち取るも、ベースカバーに入った際に塁上で打者走者と交錯。ベースを踏んだ際に右足首を痛め、イニング途中でマウンドを降りた。それでも5回2/3、98球を投げて3被安打、4四球、7奪三振、1失点と好投。花巻東高校の後輩・大谷に対しては3打数2安打、1打点を許し、通算の対戦成績は26打数9安打、打率.346となっている。
しかし、30球団ワースト防御率のブルペン陣が炎上。3点リードの7回裏、回跨ぎの2番手左腕ブロック・バークが一死一、二塁とピンチを作って降板すると、3番手右腕ショーン・アンダーソンが二死から4番スミスに4号同点3ランを被弾。菊池の今季初白星はまたしてもお預けとなった。
ところが同点直後の8回表に5番ダーノーが今季1号ソロを放ち、これが決勝点。右腕アンダーソンは救援失敗を喫したものの、被本塁打以外はパーフェクトで9回裏まで投げ抜き、今季初勝利を手にした。地区最下位と苦しむエンゼルスにとって今季初の同一カード3連勝。“フリーウェイ・シリーズ”で2010年6月以来、15年ぶりとなる3連戦スイープを飾った。
菊池は5月に入ってから全4登板で勝敗付かず、開幕10戦目を終えて成績は0勝4敗、防御率3.50。6回裏の負傷について「右足首の炎症」と球団から発表されたが、菊池は試合後に行われた現地メディアの取材に対して軽傷をアピール。問題なく次回登板に臨む見込みのようだ。