
5月18日、ラ・リーガ第37節、レアル・ソシエダ対ビジャレアル戦の撮影取材のためサン・セバスティアンを訪れた。
久保建英が所属するソシエダにとっては、今季最後の本拠地での試合となった。
ここ6試合、勝ち星から見放されているチーム状況はもちろん、指揮官イマノル・アルグアシルは退任し、シーズン後にチームを離れる選手もいる。ホームのサポーターに勝利を届けたかったに違いない。
そんな思いが通じたのか、ソシエダはアディショナルタイムに入った91分の劇的弾で3−2の勝利を収めた。
キックオフ前、客席にはアルグアシル監督が型取られた巨大な弾幕が掲げられ、退任する指揮官へ感謝のメッセージが送られた。
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先発した久保は、定位置の右サイドだけではなく、広い範囲でパスを引き出しプレーした。
ソシエダの2得点目は、ボックス内で倒された久保が獲得したPKをミケル・オヤルサバルが決めたものだった。
さらに久保は前半、ふたつの決定的なシュートを放った。22分、ボックス内にドリブルで侵入して放ったミドルシュート。そして前半終了間際には、相手のクリアボールをボックス外からダイレクトのボレーで狙った。だが、どちらも相手GKのファインセーブに防がれている。
後半に入りジローナの攻勢に、一時は同点に追いつかれてしまったが、アルカイツ・マリエスクレーナのゴールでホーム最終戦を勝利で飾った。
試合後には、監督、選手一同がスタジアム内を一周し、サポーターへ感謝を伝えた。選手たちからボールやぬいぐるみなどが配られ、久保も笑顔で参加。自らユニフォームを脱ぐと、少年サポーターへプレゼントするシーンもあった。
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サポーターからはアルグアシル監督に、バスク語で「ありがとう」を意味する「Eskerrik Asko」という言葉が何度も送られた。
ソシエダは最終節、敵地ベルナベウでレアル・マドリードと対戦する。