スーパーマーケットで販売されているコメ=2月7日、東京都内(AFP時事) 農林水産省は19日、全国のスーパーで5月5〜11日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前週より54円高い4268円だったと発表した。前週は18週ぶりに下落したが、再び値上がりし、集計を始めた2022年3月以降の最高値を更新した。政府の備蓄米放出の効果はなお乏しく、前年同時期の2倍を超える水準の推移が続いている。
調査は全国のスーパー約1000店舗のデータに基づく。
政府は4月までに備蓄米計約31万トン分の入札を実施したが、流通の遅れが指摘されている。政府から大半の備蓄米を買い受けている全国農業協同組合連合会(JA全農)が、15日時点で卸売業者に出荷した数量は約8万トンと、3月落札分の41%にとどまっている。