女優本上まなみ、俳優松尾諭、起業家の石山アンジュ氏、作家石戸諭氏が27日、ABCテレビ「newsおかえり」(月〜金曜午後3時40分)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書を作った元県幹部の私的情報を井ノ本知明元総務部長が県議らに見せたとされる問題で、県の第三者委員会が27日、調査報告書を公表したことについて言及した。
報告書では、井ノ本氏が県議3人に漏えいしたと認定し、「知事や元副知事の指示で、県議会一部会派への根回しの趣旨で漏えいを行った可能性が高い」と結論づけた。県は報告書を受け、井ノ本氏を停職3カ月の懲戒処分にした。
これを受け、斎藤氏は「組織の長として、誠に申し訳なく思っている。深く県民の皆さんにおわび申し上げたい」とした上で、「私が漏えいを指示したという可能性が指摘されていますが、私としては漏えいに関する指示はしていないという認識に変わりはございません」と改めて主張。「組織の長としてしっかり受け止めなければならない、責任を感じている」として、給与のカットなど自らの処分も検討する考えを示したが、辞職は否定した。
本上は「井ノ本元総務部長が漏えいするメリットって何だろうって考えてしまう。何かの思惑があって、誰のためにってなると、斎藤知事のためにって考えるのが普通じゃないか。具体的な指示がなかったとしても、根回しと取れる指示があったと認識していることは、言葉の外にそういったものが受けられたってことですから、それで、『指示をしたという認識はない』って言われてもな」と感想を語った。
松尾は「第三者委員会の見解ってそんな軽々しいものじゃないと思う」とした上で、指示を言った言わないで真相がはっきりしない状況に「県政を前に進めるって一貫しておっしゃってますけど、県政は前に進んでるんですかね」と苦言を呈した。
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石山も「どうやって証明するの? っていうのが難しい。もし、指示していたら給与カットでは済まない問題。問われる罪として辞職くらいのレベルのもので。でも、それが証明されないまま闇に葬り去れていくのはどうしたものか」と同調した。
一方で、石戸氏は「重要な問題。踏み込んだ報告書になったと思います。そもそもの問題は、井ノ本元総務部長が私的情報を漏えいしたと認定されたこと」とした上で、「地方公務員は守秘義務を課せられる。罰則も科されている。ここでいう秘密っていうのも、第三者委員会が客観的に見ても保護されるものであるとちゃんと言っている。それを県議に対してしゃべってしまっている」とぴしゃり。
斎藤氏との認識が食い違っていることに「知事が言った言わない、どういう認識だったかというよりも、兵庫県の個人情報の管理ってどうなってんの? っていうくらい、知事の有利な話っていうのは県幹部が率先して漏らすんですかっていう話になってしまう。処分を検討すればいいと、そういう話で終わってしまってはよくないんじゃないか」と話し、「県議会がこの報告を見て、どう出るのか。ちょっと注視していきたい」と今後の議会の動きに注目していた。
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