「初めて声をかけていただいた時は、青天のへきれきとはこのことか、と。今もビックリしています」
5月29日、NHK大阪放送局でこう語ったのは’26年後期連続テレビ小説の『ブラッサム』でヒロインを務めることが決まった石橋静河(30)。『ブラッサム』は明治、大正、昭和と3つの時代を駆け抜けた作家の宇野千代さんがモデルで、パワフルでチャーミングな女性を描くという。
人気女優の登竜門と言われる朝ドラのヒロインに抜擢され、会見では「朝、全国の皆さんが、今日もいいものを見たなと思ってもらえる作品にしたい」と意気込んだ石橋。そんな石橋だが、実は女優になるまでに壮絶な葛藤があった。そのきっかけは父が石橋凌(68)、母は原田美枝子(66)という俳優一家で育ったことにある。
「石橋さんは両親が役者であるため、反抗の意味も込めて、子供の頃から『私は芝居をしない』とあえて公言。日本の映画も観ないようにしていたそうです。そしてバレエダンサーを目指して、15歳でボストンにバレエ留学することに。しかし、次第に自分はプロのバレエダンサーになることができないと自覚するようになり挫折を経験したそうです。
帰国後はコンテンポラリーダンスを始めたものの、舞台に立つ機会は少なく将来に不安を感じることに。そんななか今まで忌避していた邦画を観て、面白い世界だなと思い、新たなステージとして役者を志すことにしたそうです」(芸能関係者)
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‘15年の舞台『銀河鉄道の夜2015』で俳優デビューを果たし、初めての主演映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』で第60回ブルーリボン賞新人賞を受賞。以降、’18年の朝ドラ『半分、青い。』(NHK)や’21年の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)、’22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』といった話題作に出演。特に昨年放送のドラマ『燕は戻ってこない』(NHK)では生活苦から代理出産を引き受ける主人公を演じ、その存在感が話題を呼んだ。
‘18年8月、本誌のインタビューに対し、《両親から得られるものがあれば参考にして。あとは、目の前の役と地道に向き合っていくだけです》と役者としての姿勢を語っていた石橋。俳優デビューから苦節10年で朝ドラヒロインの座を手にした彼女は、『ブラッサム』の視聴者をどのように楽しませてくれるだろうか?
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