立憲民主党の常任幹事会で、あいさつする野田佳彦代表=3日午後、国会内 プロ野球巨人で活躍した長嶋茂雄さんの死去を受け、政界からは3日、悼む声が相次いだ。自民党の森山裕幹事長は記者会見で「持ち前の人柄でいつもわれわれの気持ちを明るくしてくれた唯一無二の存在だった。功績は永遠に語り継がれていくだろう」としのんだ。
長嶋さんが2013年に国民栄誉賞を受けた際、安倍内閣の官房長官として表彰式に立ち会った菅義偉元首相は記者団に「一人のファンとして大変うれしかった。これからも日本の野球界を見守り続けてほしい」と冥福を祈った。公明党の斉藤鉄夫代表も記者団に「これまで私たちに夢を与えてもらったことに心から感謝する」と表明した。
長嶋さんと同じ千葉県出身の立憲民主党の野田佳彦代表は党会合で「郷土のヒーロー中のヒーローだった。日本で『ミスター』と呼ばれる人がほとんどいなくなった中で大変残念だ」と悼んだ。阪神ファンで知られる日本維新の会の前原誠司共同代表は自身のX(旧ツイッター)で「実力もありながら華のある名選手で黄金期の中心選手。阪神ファンにとって脅威だった」と振り返った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「まさに戦後の野球の父だ。背番号3番で、3日に亡くなられたのも何かの縁かと思う」と述べ、共産党の小池晃書記局長も会見で「スターという言葉がこれほど似合う人はいない。本当に寂しい」と回顧した。