災害級の大雨の恐れ 10日は九州北部で線状降水帯発生か 中国地方〜東海も激しい雨

17

2025年06月10日 06:26  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

写真

活動が活発な梅雨前線の影響で、今日10日は九州北部地方(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県)で、線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。中国、四国から東海でも激しい雨が降り、明日11日にかけて総降水量が多くなる所があるでしょう。

梅雨前線の活動が活発な状態が続く

画像A

活動が活発な梅雨前線の影響で、昨日9日19時過ぎには、鹿児島県大隅地方で「線状降水帯」が発生しました。

今日10日は梅雨前線がやや北上し、九州北部から本州の南岸沿いに延びています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定となっています。午前5時半現在、九州北部から関東甲信にかけて雨雲がかかり、九州北部には活発な雨雲や雷雲がかかっています。

九州北部地方で線状降水帯発生の恐れ 中国、四国〜東海も激しい雨

画像B

九州北部地方(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県)では、今日10日夕方にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

中国、四国から東海でも雷を伴って激しい雨が降り、明日11日にかけて総降水量が多くなる所があるでしょう。警報級の大雨となる恐れがあります。

関東甲信や北陸も断続的に雨で、梅雨入りとなる可能性があります。

予想降水量

画像C

今日10日6時から明日11日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
近畿地方      150ミリ
中国地方      120ミリ
九州北部地方    180ミリ
九州南部      120ミリ
その後、明日11日6時から明後日12日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
九州北部地方     60ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

九州北部地方では今日10日は、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、明日11日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。九州南部や中国地方、四国、近畿でも土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

土砂災害の前触れは

画像D

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

このニュースに関するつぶやき

  • 気を付けましょう。
    • イイネ!4
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(8件)

ニュース設定