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ホンダ技研工業(ホンダ)の研究開発子会社である本田技術研究所は6月17日、自社開発の再使用型ロケット実験機による離着陸実験に成功した。日本の民間企業では初。
全長6.3m、直径85cmの小型ロケットを用い、北海道広尾郡大樹町にある実験設備から同日午後4時15分に打ち上げた。ロケットは高度271.4mに到達した後、垂直の姿勢を保ったままゆっくりと下降し、着地した。目標との誤差は37cmだった。
ホンダは、2021年に宇宙領域をチャレンジの場として再使用型ロケットなどの研究に取り組むと公表。24年からは大樹町でエンジンの燃焼実験やホバリング実験を行ってきた。
現在も要素研究の段階で事業化は未定だが、「引き続き、要素研究に取り組むと共に、技術開発の目標として29年に準軌道への到達能力実現を目指す」としている。
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再使用型ロケットは、使い捨てが主流である従来のロケットと異なり、同一の機体を短時間で繰り返し運用できる。
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