高齢女性死亡、三重県警が捜査本部設置 親族の女性が事情把握か

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2025年06月23日 20:33  毎日新聞

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毎日新聞

パトカーの赤色灯=曽根田和久撮影

 三重県警捜査1課と鳥羽署は23日、志摩市内の自宅で死亡していた1人暮らしの高齢女性について、頭を殴られ殺害された疑いが強まったとして捜査本部を設置した。現在持病で入院している親族の女性ともめていたとの情報があり、県警は回復を待って事情を聴く。


 県警によると、死亡したのは志摩市磯部町的矢の無職、谷輝子さん(98)。20日午前10時ごろ、訪ねてきた弟(94)が、玄関そばの和室の布団の上で顔を血だらけにしたパジャマ姿の谷さんがあおむけに倒れているのを見つけ、掛かりつけの医師を通じて警察に通報した。室内を物色した様子はなかった。


 司法解剖の結果、谷さんの頭には殴られたような痕があり、両腕と上顎(うわあご)を骨折していた。


 19日午後9時ごろ、谷さん宅で言い争うような声がした後、親族の女性が出てきたという目撃情報があり、県警は何らかの事情を知っている可能性があるとみている。


 谷さん宅は漁港近くの住宅街の一角。近所の男性は「よく洗濯物を干したりごみを出したりしていたが、ここ1週間くらい全く姿を見なかった」と驚いた様子で話した。【長谷山寧音、大竹禎之】



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