


面会の日にシンイチがわが家へジンくんを連れてくるたび、私もおもちゃやお菓子をたくさん用意して待っていました。「ジンくんはシンイチに似て大らかな子だから、ママとの暮らしは辛いでしょう?」そんな言葉をかけていました。


ジンくんはマリさんと面会することは一度もないまま、父子で暮らしていました。しかし成長するにつれ素行が悪くなっていったようです。こんなふうになってしまうのは、やっぱり母親に愛されなかったからかな……と思ったものです。

現在ジンくんは17才です。そんなときシンイチが交通事故に遭うという災難が降りかかってきました。幸い命に別状はありませんでしたが、退院して普通に日常生活を送れるようになるまでは数ヶ月かかるとお医者さんに言われてしまいました。
マリさんはつくづく人を幸せにできない人なのでしょう。あんなに神経質な性格だと一緒に暮らすシンイチは息が詰まってしまいます。自分の方が稼いでいるからといって上から目線の態度だったし……。ジンくんがマリさんを拒絶してシンイチと暮らしはじめたのは本当に喜ばしいことでした。しかし母親から愛されなかったジンくんは、次第に口や態度が悪くなってきたのです。
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【第7話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子