「ローラ メルシエ」が日本市場から撤退　資生堂ジャパンが10月末で販売終了

　資生堂ジャパンが、「ローラ メルシエ（LAURA MERCIER）」の日本市場での展開を10月31日をもって終了する。全店舗および資生堂オンラインストアを含む全ECサイトをクローズ。同決定はブランドを保有するオルヴェオングローバル社との協議によるもの。

　ローラ メルシエは1996年にフランス出身のメイクアップアーティスト、ローラ・メルシエによって設立。メイクアップ、スキンケア、ボディケア＆バスアイテムを展開している。ブランド誕生20周年の2016年に資生堂が買収し、日本展開を本格化させた。2021年に、米投資ファンドのアドベント・インターナショナルに「ベアミネラル（bareMinerals）」と「バクサム（BUXOM）」とともに7億ドルで売却。以降は、3ブランドを保有するオルヴェオン（Orveoon)がブランドホルダーとなり、資生堂ジャパンは総代理店として日本市場での流通・販売を手掛けていた。
　人気のアイテムは、「ローラ メルシエ フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション」や「フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング トーンアップ クッション」のクッションファンデーション2種のほか、「トランスルーセント ルース セッティング パウダー ウルトラブラー」、「ローラ メルシエ ピュア キャンバス プライマー」シリーズなどのベースメイク製品。また、「ボディクリーム」の「アンバーバニラ」が“人類モテする”香りとしてヒットした。
　なお、ベアミネラルも今年5月末から順次閉店し、8月末で日本市場から撤退する。