キャリア初の脚本協力を行った二宮和也 (C)ORICON NewS inc. 俳優の二宮和也が22日、都内で行われた映画『8番出口』(8月29日公開)88m無限ループカーペットアライバルイベントに参加した。二宮は“迷う男”役を演じ、公開されている情報も少ない今作だが二宮は“主演兼テストプレイヤー”としてキャリア初の脚本協力に参加した。
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2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作し、全世界累計170万ダウンロードを突破し、瞬く間に社会現象となった、“異変”探し無限ループゲーム『8番出口』が実写映画化。
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を覚え、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。
通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】……正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか。95分間の劇場サバイバル体験を届ける。
川村監督は「ゲームの題材を映画にすると失敗するといろんな人から脅されまして。ゲームは物語はプレイヤー自体にある。思い入れがあるので、ゲームに対するリテラシー、理解がないとだめ」とし、台本をもとにその場で編集、みんなで確認、夜に脚本を書き直してリテイクを繰り返し。「まるでゲームのようにやっていく。理解してくれるのは二宮くんしかいないんじゃないか」と信頼を寄せた。
そんな二宮は「元気さんじゃないとそういう提案をしていただけなかった。(出演も)ほとんどひとりなので整合性を保つために現場で言わないといけないこともあるだろうから最初から『台本から入ってきたら』と言っていただいたのは、すっきりできて。すんなり入れましたが、でもその現場で変わってくる毎日でした」と苦笑す。
川村監督が「毎朝ニノが入ってから本打ち合わせしていたよね。珍しい作り方です」とすれば、二宮は「(作り方が作品に)あっていたし、元気さんも『どうなるか心配だろうけど安心してください、僕も心配です』って(笑)。だから意見を聞きたいと言ってくれたのでスタッフみんなで意見を出し合って、なんとか完成にたどりついた」と達成感をにじませていた。
この日は88メートルのイエローカーペットにキャスト・監督が登場。仕掛けられた8つの“異変”を探しながらファンとの交流を楽しんだ。このほか小松菜奈、河内大和、川村元気監督が参加した。