Mrs. GREEN APPLE「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」撮影:田中聖太郎写真事務所【モデルプレス=2025/07/28】Mrs. GREEN APPLEが7月27日、神奈川・山下ふ頭特設会場で行われた野外ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」の最終公演を迎え、2日間で計10万人を動員。ここでは、ライブレポートをまとめる。
そんなライブ本編を「ダンスホール」「ケセラセラ」「ライラック」の必殺コンボで締めると、アンコールでは10年を遡るような映像から、ライブハウス時代の大森が叫ぶ曲名とともに「我逢人(がほうじん)」が歌われる。大合唱が湧き起こる中、ついにライブは最後の曲へ。「10年前、この曲でデビューしたな」という大森の言葉から届けられたのは、メジャーデビューミニアルバム「Variety」の1曲目、つまり彼らのこの10年の文字通りの出発点となった「StaRt」だった。ステージで演奏するバンドのはるか頭上、ステージ上空に1200機ものドローンが浮かび、ドローンアートでバンドのロゴやメッセージを描き出す。大森が繰り返した「愛してるよ!」の言葉と空中に浮かび上がった「THANK YOU ALL JAM’S」(※「JAM’S」はファンネーム)の文字、そして打ち上がる大量の花火は、バンドとファンが培ってきた固い絆を祝福するようだった。
ステージでメンバーは口々に何度も「楽しい」という言葉を口にし、実際に客席から見る彼らはとても楽しそうにしていた。いつも以上に出たとこ勝負のMCも含めて、純粋に自分たちの歩みを讃え、それを支えてくれたJAM’Sと分かち合う自然体のライブが、この「FJORD」だったのだと思う。それをこの巨大な規模でやってのけてしまうところがミセスだが、ここのところ「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」や「Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」のようなハイコンセプトなライブが多かっただけに、そのある種無邪気ともいえる姿を新鮮に感じる一方で、それこそが、取り巻く状況がいかに変化しても変わることのない、等身大の姿なのだと感じさせられた。
◆ミセス、野外ライブ&ドキュメンタリー映画化決定
この日のライブ中には、バンドからビッグな発表もあった。大森が「発表がありまして」と伝えたのは、この野外ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」が、ライブフィルム「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜 ON SCREEN」として映画化され、11月28日より、すでに制作を発表しているドキュメンタリー映画(※タイトルは後日発表)と2作同時公開されるということだった。
ライブフィルム「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜 ON SCREEN」は、日本人アーティストのライブフィルムとして史上初のIMAX上映。映画が2作同時に公開されるというのも同様に日本人アーティストでは初となる。IMAX本社から「Mrs. GREEN APPLEと手を結び、日本人アーティストによるライブフィルムとして史上初のIMAX上映が決定した事、また、この作品が彼らの卓越した才能を映し出し、更なるファン層の拡大に向かっていく事に、とても興奮しています」とのコメントも到着した。
一方、ドキュメンタリーでは、デビュー10周年プロジェクトが始まり、世間を圧倒し続ける彼らの素顔や、新曲「Variety」が生み出されるまでの過程を完全密着で描き出す。これまで一切明かされることのなかった、大森が楽曲をゼロから制作する姿が映し出され、唯一無二のアーティスト大森の頭の中と、Mrs. GREEN APPLEとして生きる3人の胸のうちを赤裸々に、そして真摯に映し出す作品となる。現在の音楽シーンを牽引する彼らに、なぜ今、この剥きだしのドキュメンタリーが必要だったのか?大森が自らプロデューサーを務める「Mrs. GREEN APPLE」の最新の姿と、トップランナーであり続けられる彼らの原点となる“ひたすらに音楽に真摯に向き合う姿”を垣間見ることができる。Mrs. GREEN APPLE初のドキュメンタリー映画となるそのタイトルは、後日発表となる。(modelpress編集部)