台風9号 北陸寄りに進路変更 3日頃最接近か 更に西寄りを北上すれば大雨・暴風も

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2025年07月29日 11:48  日本気象協会

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日本気象協会

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台風9号が、暴風域を伴って北上しています。当初予想よりも、北陸寄りに進路を変えつつあり、今週末の8月3日(日)頃には最接近する見通しです。更に西寄りに進路を変えた場合には、山沿い中心の大雨や北寄りの暴風等に注意・警戒が必要となりそうです。週末と夏休みの移動の時期に重なることもあり、交通のダイヤが大きく乱れる可能性もあります。常に最新の情報を確認するようにして下さい。

台風第9号 暴風域を伴って北陸にも3日(日)頃に最接近か

台風第9号は、29日9時現在、父島の北東約120kmにあって、北西へゆっくり進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/sです。この台風は、30日9時には父島の北北東約200kmに達し、1日9時には北西にゆっくり進んで、3日9時には北陸地方(東日本)にかなり接近する見込みです。この台風は、当初の予想より西よりに進路をとる方向に変わってきました。今後の進路には十分注意が必要です。

台風第9号 西寄りに進路を変えてきたのは

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台風は、強い上昇気流を伴っています。その一方、対流圏の上層まで達した気流は行き場を失いその周辺部では下降に転じるのです。

高気圧はもともと下降気流となっているため、台風は周辺の高気圧を強める働きをすることになります。今回は高気圧が西へ張り出しを強めることで、台風の北上する進路も徐々に西よりに変わっていると考えられます。

記録的な猛暑と少雨のダブルパンチ のち 「極端な大雨」も

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北陸地方は、梅雨が明ける前から既に猛烈な暑さとなっています。また、図のように、直近の7月28日までの30日間の合計降水量の平年比は、新潟で2%、糸魚川で1%、高田で0%、富山で12%、輪島で1%、金沢で16%、福井で10%、敦賀で21%など、北陸東部の新潟県を中心に記録的な少雨となっています。

ただ、今後、台風9号が更に西寄りの進路をとって、北上すると、3日(日)頃を中心に山沿い中心の大雨や、沿岸部中心の北よりの暴風等に十分注意・警戒が必要となりそうです。今後の台風情報に十分注意して下さい。

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