限定公開( 2 )
巨人などで活躍した張本勲氏(85)が10日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にスペシャルご意見番として出演し、戦後80年の節目に当たって思いを語った。
張本氏は5歳の8月6日、広島で被爆し姉を亡くした。「私のようにね、身内を亡くした人はたくさんいますよ。私も大事な姉をね、全身ケロイドでわからないような(姿で)ね。私も幼かったからね、何もかも覚えてるわけじゃないけども、3つ4つ絶対忘れないことが80年たっても100年たってもある」と話した。
つづけて「あなたの両親が、あなたの兄弟が、あなたの娘がそうなっても、あなたはまだ戦争をしますか? 続けるなら人間の所業じゃない。言うことを聞かないから爆弾で殺りくを犯す、これだけはやめなきゃいけない。話し合いでいいんですよ。知恵があるんですから。大事なことは、お互いに引くということ。民族とか宗教とか領土とか、いろんな問題はあるんだろうけども、(例えば)AとBを争うなら、両方にとって大事なことは引くところは引く。こういうことをやればね、国民は納得するから。戦争だけは今でもやっちゃいけないと思いますよ」と思いを語った。
さらに膳場貴子アナウンサーは「核兵器を容認するような空気が一部で出てきていますけども…」と問いかけると、張本氏は「その人に問いたい。先のようなことにあなたの親族がなっても、あなたは(核兵器を)承諾するのかと問いたいですよ」と締めくくった。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。