
台風12号は21日夕方から22日明け方にかけて鹿児島、宮崎両県を横断し、気象庁は午前9時に宮崎県沖で熱帯低気圧に変わったと発表した。最大風速は台風の基準(約17メートル以上)を下回ったものの、動きが遅く、鹿児島県南部を中心に雨量が増えた。同庁は土砂災害や低地の浸水、河川の増水に厳重に警戒するよう呼び掛けた。
鹿児島県で24時間雨量が多かった地点は、鹿児島市・喜入で午前7時までに325.0ミリ、南さつま市・加世田で同9時40分までに315.0ミリ、指宿市で同7時50分までに307.0ミリを観測。加世田と指宿市は8月の統計史上最多記録を更新した。
23日正午までの24時間予想雨量は多い所で、鹿児島県(奄美除く)100ミリ、奄美と宮崎県80ミリ。九州南部で22日に予想される最大瞬間風速は23メートル、波の高さは2.5メートル。