首相官邸に入る石破茂首相(右)=26日午前、東京・永田町 林芳正官房長官は26日の記者会見で、東シナ海の日中中間線の西側(中国側)海域で、中国が新たな構造物1基を設置する動きを確認したと明らかにした。既に日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長が在日中国大使館の施泳次席公使に強く抗議した。
日中両国は2008年6月に同海域での資源の共同開発に合意したが、その後協議は中断している。
林氏は会見で「東シナ海の排他的経済水域、大陸棚の境界が確定していない状況で、新たな構造物設置の動きが確認されたことは極めて遺憾だ」と批判。中国側に対し「一方的な開発やその既成事実化の試みをやめるよう求めるとともに、交渉を早期に再開するよう引き続き強く求める」と語った。