史上最高値を更新した日経平均株価を示すモニター=3日午後、東京都中央区 3日の東京株式市場は、人工知能(AI)関連株を中心に幅広い銘柄が買われ、日経平均株価の終値は前日比832円77銭高の4万5769円50銭と、史上最高値を更新した。AI分野が成長するとの期待感から半導体などの関連銘柄が大きく値上がりし、相場をけん引した。
前日の米国市場で半導体株の関連指数が大幅上昇したほか、生成AIを手掛ける米オープンAIの企業価値が5000億ドル(約74兆円)に達したと報じられ、AI事業への成長期待が一段と高まった。これを受け、日本市場でも半導体検査装置大手のアドバンテストなどが買いを集めた。
データセンターへの電力供給でオープンAIとの提携を発表した日立製作所も大幅上昇した。市場からは「相場のけん引役は引き続きAI関連になりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。