
お笑いコンビ、マイスイートメモリーズ(トランスフォーム福田=36、花谷豊=43)が26日、大阪市のNHK大阪ホールで行われた「令和7年度NHK新人お笑い大賞」の大賞を受賞した。
本戦の1回戦では、脚立を使ったロマンスのコントを披露。不利とされる出番1番目も爆笑をさらった。
生姜猫との決勝では、夜道で絡まれるコントで勝負。審査員7人中4票を獲得し、結成9年目で初の賞レースを制した。
福田は生姜猫が勝ち残ってくることが「イヤやな」と思っていたといい、「自分が賞を取れる日が来るなんて思ってなかった。まだ実感がわかない。うれしいです。最高の気持ちです」とにっこり。
一方、コンビ結成9年目ではあるが、NSC27期と同期扱い、芸歴20年を誇る花谷は「生姜猫やったら逆におもしろいと思ってました。見栄えが良い、めっちゃ(年が)いってるヤツと若いヤツがやって、負けたら負けで笑い話になる」と気負うことなく本選に臨んだ。「絶対に優勝したいとは思っていたんですけど、まさか優勝できるとは。『おめでとうございます』とか言われ慣れてないので今もガチガチです。ただただうれしい」と喜びをかみしめ、大会後に行くつもりだった駐車場のアルバイトが優勝で休みになったことを喜んだ。
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花谷は、審査員を務めたお笑いコンビ、ガクテンソク奥田修二とは同期。放送中は「僕が12年前に勝ってる大会」、同じく審査員を務めたウエストランド井口浩之からも「先輩を審査するなんて」などとイジられまくった。
コンビ結成年による出場資格のあり方を考えさせられかねない結果だが、今はくすぶっているおもしろいお笑い芸人に、新たなコンビを結成することで日の目が当たる可能性もあり、「そうなってもらえればめっちゃうれしい」ときっぱり。「結成年で出れる賞レースで、1回出て優勝できたのがめちゃくちゃうれしい。1回で優勝しとかないと、『また、コイツ来たやん。21年目かよ』とか言われるかもしれないので」と喜んだ。
29日には「M−1グランプリ2025」3回戦に臨む。花谷は「今の感じやったら、気抜けてめっちゃスベるかもしれない。勝てたら良いんですけど、賞レースは難しいなって感じがして。いろいろキャラがあったり、構成があったりとかして、その中でうまくマッチしていくというか、その傾向と対策がめっちゃ難しい」と控えめだが、福田は「漫才もコントも両方できると思っているので」とM−1とキングオブコントの両方に意欲を示した。
同賞は前身のNHK漫才コンクールから半世紀にわたって続いてきた若手の登竜門で出場資格は結成10年未満。284組が参加した予選を勝ち上がった四千頭身、cacao、家族チャーハン、金の国、豪快キャプテン、生姜猫、マイスイートメモリーズ、ヨネダ2000の8組が本選に進出。全組が初の本選出場だった。
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