
是枝裕和監督(63)と、21年の米アカデミー賞でアジア系女性初の監督賞、作品賞、主演女優賞の3冠を受賞した「ノマドランド」で知られる、クロエ・ジャオ監督(43)が2日、都内で開催中の東京国際映画祭と国際交流基金の企画「交流ラウンジ」で対談した。是枝監督は現在、綾瀬はるか(40)と千鳥の大悟(45)が主演する新作映画「箱の中の羊」(26年公開)を撮影中だが、一般の観客との質疑応答の中で「来年、撮るものの脚本は、この春には上げていて、撮影が終わると、その準備に入ります」と、さらなる新作があると明かした。
是枝監督は、トークの中で「去年、映画を撮っていない。今年、2本撮って、ずっと現場に立っている。ワークしている」とも口にした。脚本ができている新作については、ただ、撮影している2本の編集が残っており「大丈夫か、俺?」と口にして、笑った。
脚本の書き方について聞かれると「ある程度の準備ができた時に、いろいろなシーンをエイヤッと1回、1列に並べて、シーン1からラストシーンまで1度、つなぐ」と説明。「もちろん、修整はしますけど。2日間で書きます。その2日間は、ほぼ寝ない。同じステージでやっちゃわないと、人物や感覚が、途中からやると変わっちゃう、違うものになっちゃうので」と答えた。
ジャオ監督は、今年の黒澤明賞の受賞が決まっており、アイルランドの俳優ジェシー・バックリー(35)とポール・メスカル(29)主演で、日本での公開を27日に控える最新作「ハムネット」がクロージング作品として上映される。同監督から、是枝監督に「俳優とは、どんな関係?」と質問が出た。
すると、是枝監督は「いいです」と即答した上で、大悟について語り出した。
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「主役の1人が芸人さん。あまり、お芝居をしたことはないんですけど。お笑いを組み立てていくのに、似ているか、似ていないかは分からないですけど、ポイントだけ決めて、自由にして構わないという話をすると面白く捉えてくれる。あまり、細かく決めない」
その上で「指導じゃない、提案をすると、良いみたい。役者さんが、どういう接し方し、どうやったら気持ち良く動けるか、適合するものを見つけていきます」と補足した。
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