
大阪国際文化芸術プロジェクト「壽 初春歌舞伎特別公演」(26年1月7〜25日、大阪松竹座)の記者発表会が10日、大阪市内で行われ、歌舞伎俳優中村鴈治郎(66)、片岡孝太郎(57)、片岡愛之助(53)、市川中車(59)、中村壱太郎(35)、中村種之助(32)、中村歌之助(24)、吉村洋文大阪府知事(50)、横山英幸大阪市長(44)が出席した。
昼の部は「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引」「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき) 金閣寺」「らくだ」、夜の部は「女鳴神」「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」の演目が披露される。
大阪松竹座は来年5月公演をもって閉館が発表されている。
鴈治郎は「『大阪での歌舞伎の公演がなくなるのではないか?』という危惧が当然あると思うのですが、私は全然止めるつもりはありません。この公演も当然残るであろうと確信している」とキッパリ。
大阪に劇場が少ないことに懸念を示しながら、「娯楽としての舞台芸術というものに関して、『国宝』という映画がたまたま当たりました。映画館にお金を払って見に行く行為を生んだ。配信で見ることができる中で、わざわざ外に出る、映画館に通うということが起きたのが大きなこと。これが舞台芸術に続いていけば、こんなにステキなことはない。大阪の経済界が呼応して、劇場を作るという行為に及んでくれたらこんなにうれしいことはない。切に願う限りです」と新たな劇場建設に期待。「決して歌舞伎は消えない。松竹座がなくなったとしても」と上方歌舞伎の火を消さないことを約束した。
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愛之助も「歌舞伎がなくなるわけではない。何らかの形、場所を模索しながら続けられると信じている」と語った。
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