H3ロケット、打ち上げ失敗

　宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は２２日午前１０時５１分、日本版ＧＰＳ（全地球測位システム）衛星「みちびき５号」を搭載したＨ３ロケット８号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。しかし、第２段エンジンの燃焼が早く終了したため、衛星を予定の軌道に投入できず、打ち上げは失敗した。衛星が分離されたかは不明という。

　Ｈ３の失敗は２０２３年３月の初号機以来２回目。主力ロケットの失敗は、日本の宇宙開発に大きな影響を及ぼしそうだ。

　ＪＡＸＡの山川宏理事長は記者会見し「皆さまの期待に応えることができず、心よりおわびする」と謝罪した。

　Ｈ３は２段式液体燃料ロケット。８号機は打ち上げ後、第１段エンジンが正常に燃焼し、分離された。第２段は２回燃焼予定だったが、１回目の推力が弱く、計画より約２７秒遅れて終了。２回目は着火後、すぐに停止した。

　第１段の燃焼中から、第２段に燃料の液体水素を送り込むタンクの圧力に低下傾向がみられたといい、ＪＡＸＡは関連を調べる。　

Ｈ３ロケット、打ち上げ失敗＝２段目エンジンが早期停止―衛星「みちびき」投入できず・ＪＡＸＡ

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