記者会見する高市早苗首相=19日午後、首相官邸 高市早苗首相(自民党総裁)は19日、首相官邸で記者会見し、23日召集の通常国会冒頭で衆院を解散すると表明した。総選挙は「27日公示―2月8日投開票」の日程で行う。2025年10月に発足した自民と日本維新の会による連立政権に対し、国民の信を問う必要があると判断した。
首相は「高市早苗が首相で良いのか、国民に決めていただく」と強調。与党で過半数確保を目標に掲げ、「進退を懸ける」と明言した。立憲民主、公明両党が結成した新党「中道改革連合」など野党各党が与党に挑む構図となる。
24年10月の前回衆院選から1年余りでの解散には、与党からも疑問の声が上がる。首相は「連立の枠組みも変わった。国民の意志に正面から問い掛ける」と解散の「大義」を説明。自民と維新の連立合意で掲げた政策を進めるには、有権者の審判を仰ぐ必要があると理解を求めた。
今回の衆院選を「自分たちで未来をつくる選挙」と命名。自身肝煎りの「責任ある積極財政」の是非などを問う意向を示した。「国民の支持なくして力強い外交・安全保障は展開できない」とも指摘。政権基盤の安定を図り、安定的な皇位継承のための皇室典範改正、憲法改正の実現を目指すと訴えた。
野党は解散に伴い26年度予算案の成立が遅れると批判している。首相は25年度補正予算に盛り込んだ物価高対策に触れ、「経済運営に空白をつくらない万全の態勢を整えた上での解散だ」と反論した。
衆院の定数は小選挙区289、比例代表176の計465。与党の議席は過半数ぎりぎりの233となっており、首相は政権基盤の安定に向けて議席の回復を狙う。中道の結成については「選挙目当ての政治だ」と断じた。