さいたま地裁=さいたま市浦和区 埼玉県飯能市の民家で2022年12月、親子3人を殺害したとして殺人などの罪に問われた無職斎藤淳被告(43)の裁判員裁判初公判が16日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)であり、同被告は「知らないことです」と述べ、起訴内容を否認した。
弁護側は被告は犯人ではないと主張した上で、仮に犯人だったとしても刑事責任能力はなく、無罪だと述べた。判決は3月16日の予定。
検察側は冒頭陳述で、被告が被害者宅の車を繰り返し傷つけて逮捕されたことなどから、「強い報復感情があった」と指摘。事件の半年以上前からスタンガンなどを準備し、前月には事件に使用されたおのも購入していたと述べた。
被告は当時、統合失調型障害を患っていたが、善悪の判断能力などは著しく低下しておらず、完全責任能力があると主張した。
検察側は「計画的、効果的な殺人でなければ駄目」「心神喪失は罰しない」などと書かれた被告宅から押収されたノートの内容も読み上げた。
弁護側は冒頭陳述で、被告は当時、精神疾患の影響が大きく、心神喪失状態だったと主張した。
起訴状などによると、斎藤被告は22年12月25日午前7時ごろ、同市美杉台の民家で、住人の米国籍ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん=当時(69)=と妻の森田泉さん=同(68)、長女の森田・ソフィアナ・恵さん=同(32)=の首や頭部などをおのでたたきつけるなどして殺害し、部屋に灯油をまいて放火したとされる。