
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇女子ショートプログラム(SP)◇17日(日本時間18日)◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=木下淳】初出場の中井亜美(TOKIOインカラミ)が、五輪史上最年少17歳でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた。日本では伊藤みどり、浅田真央、樋口新葉に続く4人目。坂本花織(25=シスメックス)らを抑えて、初の夢舞台で強心臓の首位発進を果たした。
冒頭の大技で勢いに乗ると、ルッツ−トーループの連続3回転ジャンプに、演技後半の3回転ループも決めた。3本のスピン、ステップシークエンスも全て最高判定のレベル4を獲得。自己ベストを0・71点、更新する今季世界2位の78・71点をたたき出し、ミラノに満開の笑みを咲かせた。2位の坂本(77・23点)に1・48点差をつけた。
氷上でガッツポーズやハートマークを繰り返し「正直、ビックリしています。この舞台で、これだけの演技ができたことがすごくうれしい。結構、練習からも調子が良かったので、本番は、あとやるだけかなって思っていて。自信もすごくありましたし、落ち着いてショートプログラムを終えることができたので、本当に良かったと思います」と納得した。
この日も、滑走前に浅田真央さんや羽生結弦さんの著書を読み、その浅田さんが19歳で決めた3回転半を17歳に更新。「本当に今、夢がかなったぐらいのうれしさもありますし、この舞台で着氷できたことによって、テレビで見ている方たちが自分のように憧れてくれたらいいなって思います」と喜びをかみしめた。
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シニア1季目の今季、グランプリ(GP)シリーズ初戦のフランス大会で日本女子3人目の初出場優勝。GPスケートカナダでも銅メダルを獲得し、シリーズ上位6人によるGPファイナルでは日本勢最高の銀メダルを獲得した。年末の全日本選手権では総合4位。大舞台で安定した結果を残し続け、女子3枠の五輪切符を勝ち取った。
武器とする3回転半はSP、フリーともに1本ずつ組み込んでいる。ジュニア時代は計3本を組み込むこともあったが、今季は「ノーミスすれば1本でもしっかりと戦える」と質の向上にこだわってきた。2位となった直前の4大陸選手権(北京)では、決めることはできなかったものの、大舞台で一発成功。演技終了前から大歓声を浴びるなど夢舞台を沸かせた。
「本当に今までの人生の中で一番最高の瞬間だったなって思います」
堂々すぎる首位発進で19日(日本時間20日)のフリーへ。「いろいろな場所にオリンピックマークがあるのを見て、本当にここまで来たんだなって、すごく実感しています。全く緊張しなかったし、昨日も余裕で寝られた。久しぶりに高得点を出せたこともすごくうれしかったですし、オリンピックで、すごくいい評価をもらえたことが良かったなって思います」。五輪デビューで世界を驚かせた。
◆中井亜美(なかい・あみ)2008年(平20)4月27日、新潟市生まれ。5歳で競技を開始。21年に千葉・MFアカデミー移籍。22年全日本選手権4位。23年世界ジュニア選手権銅メダル。24年に通信制の勇志国際高に進学。同年のジュニアGPファイナル3位。今季シニア転向。趣味はK−POP。150センチ。
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