
女子レスリング五輪3連覇を成し遂げた“霊長類最強女子”の吉田沙保里(43)が10月28日発売のCD「I'm Here/勝ちにいく、今」(徳間ジャパン)で歌手デビューする。
2曲とも歌詞を手がけ、競技人生で経験し、培ってきたことを等身大の言葉で歌っている。このほど都内でレコーディングを行い、その直後に歌手としての初取材に応じた。(取材・構成=松本久)
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−現役時代、どういう歌を聞いて自身を鼓舞しましたか
吉田 NEWSが好きでよく聞きました。結構、応援歌があって自分に置き換えていました。
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−タイトルを一つあげていただくと
吉田 たくさんありますが「フルスイング」(12年発売)などです。(19年に)現役を引退してからもNEWSをずっと好きで今も聞いています。
−現役時代は「霊長類最強女子」と呼ばれ、今回のキャッチコピーが「今度は歌で時代を制す」です
吉田 そこまでは…(笑い)。でも、それぐらいの気持ちでないとダメかなとも思うんです。自分のできること、やりたいことをしっかり行動につなげて、楽しくいければいいなっていうのが自分の生き方。なので、歌手デビューは今しかできないことかもしれないし、せっかくチャンスをもらったので、行動に移してやっていこうと思います。自分は長く応援をしてもらった側でもあるので、今度は応援をする側に回れればいいなっていうのもあります。
−19年の引退会見で「夢追い人」という言葉が好きだと明かしています。歌手デビューも“夢”の一つでしたか
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吉田 歌が好きで、歌のお仕事をさせてもらえたり、人のために貢献できるのならばこんなにうれしいことはない。だからずっと追い続けた夢がかなったという意味もあります。
−歌手が目指す夢舞台といえば紅白歌合戦。審査員として2回(08、12年)出ています。多くの人から歌が支持をされたら今度は歌い手としてステージに立つのはどうですか
吉田 いや、そんな(笑い)。でも、多くの人が支持をしてくれたら、そんな光栄なことはないと思うので。はい。そうなればうれしいです。
−100点満点で自己採点は何点
吉田 私だけじゃなくて、多くの(音楽関係の)プロの方と一緒に細かくレコーディングができたので100点に近いと思います。 −100点って言い切らない理由は
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吉田 あはは。プロの方と自分で「これでいい」と決めたことなので100点で良いです。やはり中途半端だとよくない。(レコーディングで)何回も繰り返してやりましたからね。
−ところで、父の車の中で聞いた演歌。どういう曲が流れて、どんな歌手が好きですか
吉田 父は青森出身で、同じ青森出身の吉幾三さんの「酒よ」や島倉千代子さんの「人生いろいろ」、五木ひろしさん、天童よしみさんの曲がよく流れていました。石川さゆりさんの曲もいいですよね。
−憧れの歌手は
ドリカムの吉田美和さんです。彼女は最強。すごいです。私、ライブに行ったんです。50歳を過ぎても歌って走って踊ってみたいな。もし、1日生まれ変われるなら吉田美和さんになりたい。歌で人を魅了できるっていうのはめちゃくちゃかっこいいと思います。
−アスリートとして人々を魅了してきましたが、今度は歌で多くの人を魅了ですね
吉田 そんなにうまくはいかないですけど…。でも、違った“味”が出て良いかなとも思います。「アスリートの吉田沙保里」のイメージが強いので。
−ファンにメッセージをいただくと
吉田 ソロとしては初めてのCDです。応援歌の2曲。両方を好きになっていただきたいと思います。
−14年に亡くなった父・栄勝さんは娘の最大の応援者でした。お父さんも喜んでいるのでは
吉田 まさか歌手デビューするとは思っていないと思うので、天国にも届けばうれしいなと思います。応援をしてくれていると思います。
−ところで、最近、すごくきれいになったと評判です。その秘密を教えていただけますか
吉田 秘密も何もないです(笑い)。特に何もしていないけれど半身浴はしています。現役中も汗はかいていましたが、今の方が結構、代謝が良くて汗が出ます。運動らしい運動はゴルフだけ。もしかしたら「強い」というイメージや「戦う」というオーラがなくなったからかもしれませんね。
◆吉田沙保里(よしだ・さおり)1982年(昭57)10月5日、三重県津市生まれ。3歳の時に父の指導でレスリングを始める。02年に世界選手権に初出場して初優勝し、15年大会まで13連覇。五輪は04年アテネから12年ロンドンまで女子55キロ級で3連覇し、16年リオは銀メダルを獲得。19年に現役を引退した。12年に国民栄誉賞。04、08、12年に紫綬褒章。現在はテレビ出演や講演活動などで活躍。157センチ。
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