京王電鉄、新型車両2000系を2026年から導入 - 外観は円をモチーフ

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2024年05月10日 17:51  マイナビニュース

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京王電鉄は10日、京王線に新型通勤車両2000系を導入すると発表した。総合車両製作所が製作を手がける10両固定編成の車両で、2026年初めに1編成の営業運転を開始する予定。2027年3月までに計4編成40両を導入する計画だという。


新型車両2000系のコンセプトは「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」。外観は車体前面・側面ともに円をモチーフにしたラウンド型とし、多くの人が優しさを感じ、安心できる車両を表現。内装もラウンド型をモチーフに、心を落ち着かせるナチュラルな空間を演出する。



人の感性を分析できるAIサービス(京王グループの感性AIが提供)も用い、幅広い世代の利用者と多様な社員の声から得られたニーズを分析。最もコンセプトにマッチするデザインを採用した。


子育て世代やシニア世代など、年齢・性別や目的を問わず、あらゆる利用者が安全・快適に鉄道を利用できることをめざし、京王電鉄で初という大型フリースペース(仮称)を導入。座席を廃止することで車いす・ベビーカー利用者が使いやすいエリアとし、こどもたちが夢中になれるような大型窓も設置する。車両乗降時、エレベーターに近い5号車を設置号車とする。



その他、車いすスペースを各車両に1カ所設け、開いているドアをチャイム音で知らせる装置も設置。ドア付近の吊り手を5個増設し、より多くの人が吊り手を利用できるようにする。車内防犯カメラは各車両に4台設置。トラブルの発生を乗務員らへ速やかに通報できるように、車内非常通話装置の双方向対話式化も推進する。「車両代替新造により、全車両の通路が貫通した車両を導入し車両併結による非貫通車両の解消を図る」とのこと。


環境性能をさらに高める施策として、フルSiC素子を用いた新型のVVVFインバータ制御装置を導入。同社の7000系と比べて約20%の省エネ性能向上を図る。消費電力のさらなる削減、車両の軽量化に取り組むとともに、車内環境を向上させるため、「ナノイーX」方式の空気清浄機を各車両に2台搭載。DX推進を目的に次世代の車両情報管理装置も採用し、さらなる安全性向上と鉄道オペレーションの高度化・効率化を推進する。(MN 鉄道ニュース編集部)

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  • 営団6000から、ここまで進化したとは。
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