白血病で死んだ保護猫の火葬の帰り、ごみの中から子猫がニャー→保護すると、同じ柄!「運命の出会い」「巡り合わせ」

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2024年05月23日 16:50  まいどなニュース

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運命の出会い?(サンチェさん提供)

「で、今アイちゃんの火葬終わってお世話になった病院にご挨拶に行った帰り道で、ニャーニャーニャーニャー助けてーっていう子猫の声がゴミ不法投棄物のあたりから聞こえてきたから大慌てでゴミの中漁ったらゴミに挟まって動けなくなってた子猫出てきた…そんな事ある?!」

【写真3枚】亡くした猫にそっくりのキジ白柄でした

病気で虹の橋を渡った保護猫の火葬を終えた日、たまたま通りがかった道で不法投棄されたごみの中から子猫を保護したことをX(旧Twitter)に投稿したサンチェさん(@tigermilk8282)。お別れした保護猫も出会った子猫も同じ柄のキジ白猫…投稿には「どことなく似てますね」「運命の出会い感が凄い」「奇跡としか!」などと驚きのコメントが相次ぎ、話題になりました。

「淋しい『別れ』もあるけど 運命の『出会い』もあると思う」

「NNN(ねこねこネットワーク)による派遣先の紹介があったんでしょう
それか毛皮を着替えて帰ってこられたんでしょうね」
「猫は飼うものでなく 来るものであるって言ってた人がいました」
「淋しい『別れ』もあるけど 運命の『出会い』もあると思う。不思議だよね
これを『巡り合わせ』って言うんじゃないかな?」

サンチェさんがお別れした保護猫はアイちゃんといいます。4月上旬に保護、病院で白血病とリンパ腫を患っていることが判明し余命数カ月と宣告されました。その約1カ月後に息絶えたとのこと。火葬を終えた直後、アイちゃんに似た模様の子猫と出会い保護したそうです。そんな子猫に縁を感じたというサンチェさん。アイちゃんのことや子猫を保護した時のことなどを聞きました。

保護猫の火葬を終えた日…病院からの帰り道に子猫の鳴き声が!

──アイちゃんの火葬が終わってお世話になった病院にあいさつに行った帰り道、不法投棄のごみの中から子猫を保護したそうですね。

「はい。鳴き声が聞こえてきたごみの中を探してみると、完全に頭が見えない状況で胴体が木の板と壁の間に挟まっていました。逆さまに挟まっていた状態です。ご近所さんが一日中ずーっと鳴いていたと言っていましたので、だいぶ疲れていたと思います。助け出した後も怖かったのか震えながらニャーニャー鳴き止みませんでした」

──おうちに連れ帰った後は。

「家に入った時はニャーニャーしていたのですが、おいしいおやつをあげると食いつき、バクバクと一気に食べました。母親を探していたんだと思いますが、徐々にサイレントニャーになり、私のお腹の上でくつろいで。しばらく動きもせずそこでジッとしつつ、私の顔に向かって何度もよじ登り何回も鼻をくっつけてきましたね。

それから母親を探す様子は全くなくなり、タオルに包まれながら寝ました。また人がいなくなると不安になって鳴き続ける超甘ったれっ子。顔や体の上にやたらとひっついてきます。とっても賢い子でトイレを1回で覚えました! ご飯ももりもり食べて、1日経ったら部屋中ぴょんぴょん跳ね回り駆け回って遊んでいます。拾った日がいかに疲弊してたか分かりましたね」

──どうして、不法投棄のごみの中に子猫がいたのでしょう?

「ご近所さんの情報によると、不法投棄近くに猫の餌やりさんがいたようでその近辺は野良猫がたくさん住みついていたそうです。最近餌やりさんがいなくなってしまって、猫が路頭に迷ってしまった状態だったようで。おそらく子猫はそこをウロウロしていてごみに挟まり、母親を呼んだけども助けには来ず。そのままの状態で母猫とはぐれてしまったのかと思われます。母猫を探したりしましたが、見つかりませんでした」

白血病とリンパ腫を患っていた保護猫アイちゃん 保護主「アイちゃんが子猫を助けてくれた」

──子猫は、アイちゃんと同じキジ白模様だったとか。

「そうなんです。自転車に乗って病院に行ってから、アイちゃんに供えるためのおしきみを買いに仏具屋さんにも立ち寄った帰り道に子猫と出会いました。その帰り道は、私が普段通ることのない道だったんです。数時間前にはアイちゃんの火葬、アイちゃんのことであいさつした病院、アイちゃんに供えるために買ったおしきみ…全てが巡って鳴き声にたどり着いたんだと思います。

すぐに自転車を降りて、子猫を探しました。これは運命だと感じました。時々鳴き止む子猫の声に、もしも見つからなかったらどうしようと焦ったり。ただアイちゃんが教えてくれたことだと思ったので、諦めずに探し出せて本当によかったです。私の身体を使って、アイちゃんが子猫を助けてくれたのだなと思いました」

──アイちゃんを保護したのは4月上旬。それから1カ月ほど経った5月上旬に息を引き取ったとのこと。

「はい、うちにスズメを持ってきてくれたのがアイちゃんとの初めての出会いです。その後ボロボロでベランダにいたんですが、みるみる弱っていくので保護しました。白血病とリンパ腫を患ってて胸に血の水がたまって息ができなかったんです。お医者さんから数カ月の命…と言われて初めて命の危機に直面しました。そして川崎にあるTNR日本動物福祉病院さんに入院することに。

最期は自宅で二晩過ごし、息を引き取る前の数時間ずっと『大丈夫だよ。守るからね。そばにいるよ。ありがとうね。大好きだよ…』と絶えずに声掛けしていました。体に触れることができなくても、きっと寂しくない最期だったかと思います」

──看取ることができたのですね。アイちゃんは何歳だった?

「年齢は5〜8歳くらいだったのですが、歯がなかったためカリカリが食べられませんでした。先生いわく白血病の子は歯肉炎になって歯が落ちてしまうんだとか。家に来た時はすでに白血病で、病院に連れて行かなければ命はなかったそうです。野良の運命としてはこの病気で命を落とすことが一般的という…いろいろ学びました」

──子猫をお迎えされ、先住猫の黒猫さんの反応は。

「ものすごい怒ってます。実は今回で保護して7匹目です。この先住猫の黒猫を拾った時から6匹の子猫の里親を出しております。これまで保護した子猫たちは黒猫との相性が良ければおうちの子にしたかったのですが…今回こそは運命だと思ったので、黒猫と子猫がうまく一緒に住むことができたらいいなと思っています」

     ◇  ◇

アイちゃんがお世話になったというTNR日本動物福祉病院(川崎市川崎区)。里親さんや支援の募集をしています。

また、サンチェさんはTVアニメ「TIGER&BUNNY」(タイガー&バニー)の舞台“シュテルンビルト”の市民とのこと。「現在ホテルニューオータニ(東京都千代田区)にて『TIGER & BUNNY2』のコラボが実施中です。よければニューオータニとタイバニのコラボルームとコラボグッズをご覧ください。夏にはワイルドタイガーのお誕生日会もニューオータニで開催予定です!」と話してくれました。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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  • これは間違いなく運命の出会いだねww
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